第91章 轉儛(てんぶ)
『なんだこれぇ!!!?』
とんでもない力が付与され
途方も無い威力で無双化する冒険者が山程現れた
日課の神像へのお祈りをしたものに現れた現象であり、擬似化身化というよりその余波を一時的に受けていたのだという
精々5分、常人では3分しか持たないという
キタルレス化――それは――一度解放されれば、二度と戻ることは無いという
火と水の一体化
それは――それぞれのいいとこ取りを指し、誰も燃やさずに温め、保護して消させない事象を齎す
全ての無力化の原理はそこにあるという……
その気になればジェットブラストのような威力を発せるが
壊すことは愚か、傷付けること、殺すことを望んでない為、それがそのまま事象になるという―――;
その妨害をした犯罪者として処理されるんじゃないか…?(5509ページ参照)は、それを止めようとした際に感じたことだ
まさか…癌は…主犯格の癌は……化身化していた!?;
『違う!!!!!!!!!!!』
ほっ
よかった;
もしそうならと思うとゾッとした;
『強過ぎる願いが影響を及ぼしていただけ!』
らしい
そして――キタルレスの意味を改めて知る
Wifiのように、Wifiで端末同士を繋ぎ合わせるように、『守り』を介して互いに接続し合わせて『全体』へ送る…―――『守り』を持たない存在は一つとしてないから――――世界も全体も何もかもを含めて―――――
ずっとずっと緊張や苦しいことの連続で
リヴェリア「その反動がこれか?」
ケイト『あっはっはっはっ!!^^』
童心に帰る
そう表現された――
化身(神)化のことを
願いそのもの、その化身となることを――
三幹部『童心に帰る………』
それを受けて、僕等は揃って呆然としていた――
幼い頃の自分の姿がフラッシュバックする………
それと同時に
畏怖が訪れた――
ああなるのか―――?(ぞっ!!!!)
創世神の親『目醒めの時は来た――今』
その言葉と共に
最初の引き継ぎ、創世神の親の心が光となって流れ込んだ際
皆で共に笑い、生き、全てを支え、虐げるものも一人としていない理想の世界での記憶
それらがフラッシュバックした
ドックン!!!!
と同時に
心臓が強く脈打ち
心臓を中心に高鳴り
血と熱が指先に廻り
全身が純白に染まる