第90章 未来への展望
昼食中の出来事、発言に…
僕等が反応出来ないでいると……
ケイト「……………………
←顔色が真っ黒なまま、沈んだ面持ちのまま、口をようやっと開く
可能だよ」
『!!』目を向ける
ケイト「でも………
崩壊し兼ねないからやめた方がいい
自我が持たないんよ」
本来なら出来ないこと
だからこそ――身が持たないのだという
ひずみが生じるのだと―――
その言葉に…そうか、と小さく項垂れていた
リヴェリアのことだ
責任を感じているのだろう
そう考える中…ケイトは呟いた
ケイト「その気持ちだけで十分だ…(微笑)
気にするな…(ぽんっ)←肩を横から左手で叩く
私も、お前達も、精一杯戦った
だからこの程度で済んだんだ
本来なら…もっと減っていたっておかしくは無かった
ありがとな^^
こんなに持つとは思ってなかった」微笑
『……』
リヴェリア「それでも…
それでも……
私よりも、長生きしていて欲しかった」ぽつり
ケイト「力無く笑い)……
(ちゅっ)←唇を奪う
私より先に亡くなられる方が辛い…
その想いを…させたくないのも事実だ…‥
でも……生きている限り、いつか人は死ぬ
けれど…心配するな
後で――
あの世で、必ず会える
会いに行くよ…必ず」微笑
リヴェリア「………
ああ」涙を零し、目を瞑る
リヴェリアがケイトの背に腕を回し、強く抱き締めた
その頭ごと
それを静かに…ケイトは瞑目し、哀し気な雰囲気と共に強く抱き締めた
生きている限り、いつか必ず『別れ』は来る――そう改めて思い知らされた
お前達が先に死ぬ方が、喪う方が辛い―――そう、ケイトの背が物語っていた
ティオナとの2人きりの時間は実に楽しそうで、
海辺で水を掛け合う等、とても楽しそうに笑い合って過ごしていた
アイズ「いいな…」ぽつり
そんな空気が丸ごと変わっていた…
それから…あの世へのハネムーンに行く前
何故かアリアにまで同行をお願いしていた、手を合わせて…
なるほどね…
地球からではなく、あの世からでなら一望できる
そう、ケイトの考えを読んで、僕は頷いた
皆は僕ほどではないがようやっと理解を示し、頷いた
オッタルが昼中を丸々使って戦闘をし
そして――夜になってから準備の全てを整えて移動し、フレイヤと2人きりの時間を過ごしていた