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Unlimited【ダンまち】

第90章 未来への展望





何故…自分の不安よりも、僕達ばかり優先する?


いや……答えはわかっている

『大事だから^^』だ



1兆5000億年も頑張ってきたんだ
それを水泡に帰すのは避けたい、絶対に

無駄になんかさせない、繰り返したりなんかはさせない

だから…背負う、頑張る、見る………戦う
不安になる心と、皆と生きたい意志と一緒になって――一所懸命に


だからこそ為し得ているのだろう…
一人で抱え込んで、無茶をして…

そういう傾向の障害なのだとしても…もう少し顧みて欲しい

たとえ痛んだ所で、その負荷が無くなる訳でもないのだからと
投げ出したりなんかせずに……



…………何も言われない方が辛いよ(ぽつり)



気付けば喉を突いて出ていた

それにケイトは返した
ごめん、きちんと言うようにする

恐いから抱っこして?
そう震えた右手を天に向けて恐る恐るといった表情と動きで差し出すケイトに、
それに迷わずそれごと腕の中に閉じ込めるように、僕は強く抱き締めた

それに後を追うかのように、僕の背から皆が一様に抱き締めた


『必ず守る』…――君が僕達へそう望むのなら、そう返すのが道理だ

僕等なりの『恩返し』を受け止めて欲しい
その言葉に…うん、とケイトは小さく頷き、涙を零した

愚痴を零すかのように、不安を零し、涙と共に振り払うかのように


痛々しさが消えて行く中…それは一時的な仮初めのものだと自覚しながらも、今後一生付き纏うものだとわかりながらも…なおも、幾度も受け止めるからいつでも言ってくれ、伝えてくれ、何度でも抱き締める、何度でも伝える、愛を、感謝を、怒りを………そして―――『温もり』を、『君が愛し、伝え、育んでくれた、大事にしてくれた想い』を―――――



その言葉に…目を潤ませ、瞑目したまま…抱き返しながら、わんわんと涙を咽び流した……感極まったかのように――――――



ケイト「ありがどお」

鼻声になりながらも呟かれた声に…
僕は静かに、ああと囁いて、頭をそっと優しく撫でた

微笑ではなく、真剣な表情で…変わらず愛し抜くと決めたから


僕(原初の滅神)だけではない…僕達全員で―――『必ず守る!絶対に――!何があろうとも!!』



僕達全員は―――『原初の神々界を作った者達(神々)』の『後継(次世代)』であり、『生まれ変わり』なのだから―――


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