第90章 未来への展望
お前を殺して消滅させた人に入れ込むんだ
その責は…お前が取るんだ
…………
それが……責任を取るということだから…
罪を…罪として……その身で贖い、罰を受けるということだから………
「創世神の親殺し」という罪を犯した者達(癌一同)は皆…
そういう思想を抱いている
だから…言ったんだ…
取り返しが付かないと……
その根底に触れるだけで同化させられ、罪人となると』
『そんな重要な情報なんで黙ってたんだ!!!』
『最後に持ってくるな!!!!』
ケイト『いやだってそんな風に思いたくないだろ!!!?
そんなの認識もしたくもないよ!!!!』
叫び返される中
話は終わってないとばかりに説明を続けられた
ケイト『「罪」の分化を手伝う為の操り人形となり、その為に「罪」を犯し犠牲となる贄となる……
たとえ…「同じ罪」を犯していないものであったとしても…
「癌一同」でなくとも…「癌」となっていた根源は、そこにある
正当化の為の「新たな罪」を、共に犯してしまったから――己の『全ての時間と全ての自由』を犠牲にしてまで―――『命』を捨て去ってまで―――その為に尽くしてもなお、全く尽くされず、見向きもされず、正当化される―――「それ(仇返し)」をも「正当化し合い続ける者」同士として―――
命と自我と記憶を分化し分け与える『こちら(原初の始祖神)』とは、真逆なんだよ
しかし…
その「「罪」を分化させる行為」は、「罪」に該当する
実際には「罪」は減っておらず
「無駄な犠牲(癌化と死)」を拡げ続けている、という訳だ
「創世神の親殺し」ほどでは無いにしろ
全体にさせているんだ
自らでさえもな……
塵も積もれば山となる
無駄死にだ
だから…全体が消滅し、消えて無くなるんだ
それが――創世神の親世代で起きた、「全消滅と全殺し」の真相だ』
『うげええええええええ』
「主犯格の癌」のあまりの邪悪さに吐き気を催し
一部は既に吐いていた
吐しゃ物が溢れる中、なおも説明を続ける
ケイト『全ての自由と時間を奪う「癌一同」と
全てに自由と時間を与える『原初の神々』
在り方から違うんだよ
根本から!
本人のなりたい自分になれるように…
本人の生きたいだけ生きれるように……
その為に贄となるのが…自由と時間を奪われ続けるのが、『原初の始祖神』