第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
今も――『原初の始祖神』は、『初代』は、『2代目』は、『今ある全て』の中で生きている―――姿形を変えて――――
しかし―――
人類は――「自ら施した歪み」を、自らで清浄化することが出来ない―――
だから――『精霊』がおり、今も『浄化』を肩代わりしてくれている
しかし…その生まれる場である『清浄な大地』を、人類は自ら率先して荒らして回り、自らで穢して回り、その咎も罰も全て『精霊』へ肩代わりさせてしまっている
「仇で返していながら…全く考えもせず、自らを満たすことだけを考え続けている」
その在り方が「癌」である等…誰も思いもしないまま、悪びれもせず永遠に繰り返す
自覚も無く暴走を繰り返し続けている――
それが――「自らで自らを滅ぼす」といった、自滅の末路―――
自らで呼んだ――宿命(しゅくめい)…
それを変える時が来た
それが――融和時代(ゆうわじだい)
『新たな世代(次期)の原初の神々』が切り拓き、『神世主(しんせいしゅ)』が与えたもうた…『人類の必滅のループから脱却させる教え』――それが――創世神教(そうせいしんきょう)
「主犯格の癌」が10万年前に施した教え―「人類への楔(くさび)」
「勝手気ままな自滅」を世界中に拡めた――「必逆(仇返し)の教え」
それは―――死ぬ間際に残された、「自らが怨まれる(悪とされる)謂れ等ない」という「人類への呪い(逆怨み)」だった
だが―――忘れてはいけない…『原初の精霊』が「穢れ」を肩代わりした『お蔭』で、「その程度」に納まっているのだということを――――「人類への5000年毎の滅び」も『含めて』―――――
「人為的(主犯格の癌)に」それ以外を取れないようにされた人類に成す術は無く―その「教え(癌化)」を振り解けるのは、『次期原初の神々』と『意志が強い流されない階層の(魂の位、階層=徳の高い)人』のみに絞られた
それを解くのに必要だったのが――『原初の精霊』も含めた『全ての浄化』―――
それを打開する為に、『皆』が集い、「呪いに負けて好き放題にする癌や隠れ癌、準癌」を『原初の精霊』の封印解除の過程で全て殺して消し、この世に居るもの全てを『清いもののみ』にし、『今』を新たに『回生(かいせい)』させた―――――
それが――――――『一気呵成(いっきかせい)』とされる本題である
