第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
ウレイオスだけじゃなく、じっちゃんとも力を合わせていたお蔭で、今回3度目の「主犯格の癌」のこの世への転生を無事乗り越えれた…かなり際どいギリギリな状況で……←5031ページ参照
迷宮への道が出来たのだって、1200年前のこと←4244ページ参照
「主犯格の癌」は…人類の妨害以外、何もしていない!!!どの時代でだって、その全てで!!
そして「それ」を「善だと言う(認識する)者達」も全て「同罪」だ!!!!!!!
だから―――加担した「隠れ癌」も、そうでない「隠れ癌」も…等しく、全て消え去った
それでも――自由では、無かった
少しでも自由に、皆で一緒に…色んなことが出来たらと、想っていた…
願っていた――
でも――……
ケイト『それは―――どう在っても、叶わないことなんだな?』原初の始祖神を見ず、俯いたまま呟くようにして聞く
原初の始祖神『…‥………←非常に重苦しい沈黙の中、顔を歪める
………←苦しそうに歪め、口を開き、閉じ、それを数十秒ほど繰り返した後
……←瞑目してから、覚悟を決めたような顔をして、目を開き、ケイトを真っ直ぐに見つめ、見つめ返された時を見計らって反応を返す
(こくり)←ようやっと、深く頷いた
ごめんね』
ケイト『…‥^^(くしゃり)
薄々…わかってた……
どんなことをしたって…これが、緩むことは無いんだろ?』左掌を眼前で拡げて見つめ、苦笑する←今も光となって散ってゆくそれを見つめてから、始祖神を見つめる
原初の始祖神『…‥……
(瞑目)
‥……』こっくり←深々と頷く
ケイト『そっか…
言い辛いことを聞いてしまって、済まない
ごめんな』お辞儀
原初の始祖神『ふるふる)←頭を振る
元はと言えば…私が、言わなかったから
ケイト『違う
言われなくても…
お前が託してくれた記憶(1079ページ参照)の中にあった
それを――認めたくなかった、その意識が鈍らせたんだ
お前が悪い訳じゃない
悪いのは…認められなかった
受け入れられなかった、私自身だ
私に問題があるんだから』
原初の始祖神『でも…
教えないと決めたのは…私…‥
希望を見させたのも……』表情を曇らせ俯く
ケイト『それでもいい』微笑
原初の始祖神『!』瞠目し顔を上げる
ケイト『無いよりは…いい←嬉しそうに微笑
ありがとう^^』
