• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)





『5階層に着きました。

セーフティールームに向かいたいと思います。
あ、屋台がありますね。
尋ねてみたいと思います』

「へい、らっしゃい!」
ねじり鉢巻きをしたおっさんが快活に笑って答えた


『あのお。
ここって、商売大丈夫でしたっけ?;』
「おうよ!
役場にきちんと手続きをして届け出を出したら認可されたぜ?」

『いけるみたいです…凄いな迷宮』

「所で…
それ、もしかして配信中かい?」
『あ、はい。
私、魔闘クラス1年を卒業したばかりの新米でして…
よければご教授をと思い声をお掛けした次第です』

「そうかそうかい!若いのに感心だねぇ^^」ぽんぽんっ!
肩の上に手を置いて笑い掛けるそれに、配信者は苦笑した


『…何でタンクトップに短パンなんですか?;』
「そりゃ見てわかるだろ?
こんなマグマ絶景の中で、暑くて他の格好なんか出来るかってんだ!」

『あー…確かにそうですね;
景観ヤバいし見るからに;』

「セーフティールームは安全で熱気も全くねえけどよ。
外に出る時それに合わせて恰好を変えねえといけねえだろ?
何度も変えるのも手間だってんでこの格好に統一したって訳よ」
『あ、なるほどです。
ちゃんと理由あったんだ、良かった』

「あまりにも軽装だったんで心配したって腹か?」
『ああ、はい。大体そんな所です』

「ありがとよ!
礼にこれでも食ってきな!焼きそばだ」
『こんな暑いのに焼きそば…;』たじっ

「そう言って食わねえ奴が多いんだ。
食ってみろ。そしたらわかるからよ!
配信者として忌憚無き意見を聞かせてくれい!!」腕組み頷く

『あ…じゃあ、折角なのでいただきます。
(毒も無さそうだし)

(ぱくっ、もぐもぐ)
うまっ!!』
「だろう?」にや!キラン
『あれ、これ何?
赤?強化されてる!?
「そうよ!
言わば増幅食料よ!!

俺の魔力は赤で火!
質は5万、量は5しかねえが…増幅倍率は5倍は下らねえはずだぜ?
これ一つで5万円は高いか?」
『ぼったくりだと思われますよ?;』ずるずる←食べながらじと目で見やる

「はっはっはっ!^^
時間が経てばわかる!
その効果の持続性は少ねえが、体内に取り込まれた時点から確実に10倍は上げさせる!
空間収納に入れれば出来立てほやほやのまま持ち歩けるだろ?
『確かに(こっくり)
食べれば食べるほど漲ってくる』


/ 5980ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp