
第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)

とあるライブ配信
『はい。
私(わたくし)魔闘クラス1年です。
魔闘が国家資格になるに応じて、資格試験が用いられるようになりまして。
ある方は飛び級で神に至っている方もおりますが、私はまだ魔操作を極めたばかり。
つまり魔力操作を一定のレベルを極めましたので、こちら迷宮に潜る許可が下りました。←迷宮を手で差す
『魔闘(まとう)』に関しては知っての通り
体内や体外の魔力を操作して、集中させることで身体能力を強化したり、物質を強化したり出来るという技、つまり技術です。
学ぶ段階毎にクラス分けされており、1年、2年、3年と分かれております。
まず1年が魔操作資格。
魔操作、つまり魔力集中による身体強化を極めれば2年に上がれるようになり、それと同時に迷宮に潜る資格が与えられます。
体内で集中させる際、爆発する事故が起こってはいけないのでこの時点で極めましょうということです。
1年卒業と同時にマナメタル製のそれぞれに適性のある武器が与えられます。
聞いた所によると、病気にかかっても魔力を集中させたら治りが早くなったり、毒や呪いでも同様に無力化出来る下地が整うんだそうです。
そして2年が魔闘見習い資格。
1年が色と属性の適性に応じた身体強化を身に付けるのに対して、2年はそれをより一層強めて属性に伴う現象を体外にまで実現させます。あ、マナメタル抜きで。
その現象が神の力を上回れば合格です。何でも魂の力を引き出す次元にまで魔力を高めるってことがラインだそうです。
2年卒業と同時に迷宮の下層へのアタックが許可されます。
最後に3年が魔闘資格。
2年が神の力を破る=神の力より上の威力を持つまで魔力の強度及び属性に伴う現象を高める操作及び技術を身に付けるのに対して、3年は必殺技と奥義の習得をメインに置かれています。
魔力抜きの魂の力、そして魔力含めた霊体の力、双方の力を結集した、己の色と属性全てを組み合わせた必殺技と奥義を生み出し、己の持ち得る全てを把握し錬磨を極めろということだそうです。←3586ページ参照
己だけの必殺技と奥義を生み出し、己の弱点となる色と属性を持った教官の必殺技と奥義を打ち破れば合格です。
以上で魔闘の国家資格を得て、晴れて魔闘士の免許取得となります。←3584ページ参照
迷宮の全階層へのアタックが許可されるのも魔闘士となった折なんだとか。
