第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
どけ!!!どいてええ!!!邪魔よ!!!
年金暮らしの婆は引っ込んどきなさい!!
何よおいぼれを馬鹿にするなあああ!!!
きいいいい!!!!誰よ足踏んだ奴ううう!!!
担当役場の受付では長蛇の列が既に形成されており、その前では無数の主婦達が陣取っており、空いた受付に我先にと押し寄せようと…
髪の毛を掴んでの引っ張り合い、押し合い、揉み合い、前へ前へと突き進まんとする妊婦から、人を次々踏み台にして突っ込んでいく無作法な子供まで、更には妊婦が空いたばかりの受付へその自身の子供の頭を掴んでぶん投げて
あっはっはっはっはっはっはっはっ!!!
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!
テロップ『フィンの思考回路が壊れた!!!!;』
もう滅茶苦茶だ――
はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!
最早目も当てられない惨状に、僕は笑うしか無かった
阿鼻叫喚の地獄絵図――それを描いた絵師は…後に、トリリオン・ライトの作者として有名となる画家であった;
受付口が8つあるのに対し、足の踏み場もなく40人が横一列に全員が前にぎゅうぎゅう詰めになっており、隙あらば入らんと目を光らせており
係員等押しのけ踏み付けにし、列整理をしようものなら罵詈雑言を浴びせ追い払う
こちとら生活掛かってんのよ!
邪魔だどけえ!!!
人の心ってもんが無いの!!!!?
あんた何様!!!?
『とっとと失せろ!!!!!!・・』ぎんっ!!!!!!
しくしくしくしく;;
案内人は心が折れたようで咽び泣きながら中で膝を抱えていた――;
シン「おおおおおおおおおお!!!!!←投げられた
お!!(キラーン!!)←受付嬢の美人さ(花が飛んでいる)を前に目が光る
(きりっ!!)←決め顔になり空中で華麗に正座し受付の机の上で着地する
はああいおねえさん♪
僕の名はマイケル、ヤングでシャイなイケメンさ//」キラン&眉をアゲアゲ
テロップ『噓八百』
シン「君の名はあぁぁぁ?//」でれっでれ&にやああああ
受付嬢「あ、あのお…;」たらーり硬直&たじっ!!
シン「僕のジュリエットになりませんか?//」手を差し伸べる
だあんっ!!!←机の上に手が叩き付けられる
ミサ「よくやったわシンちゃん」ぜえーぜえー!!!!←髪を乱れさせ顔前に垂らし貞子のように登場した
