第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
まあ兎も角だ…
そうこうしている内に死後8年経った
自らが滅ぼして回った諸国を回って
自分が満足するまで涙を流し泣き喚き
泣き喚くだけ泣き喚いてすっきりしたのか
ようやっと踏ん切りが付いたのか
重い腰を上げて、あの世に向かった
しかし……
主犯格の癌「あれ?
どう行けばいいんだろう?;」
お迎えも来ず←癌化から全てを守る為隔離されている為
誰からも教えられないまま
迷いに迷いに迷い…
誰とも遭遇出来ない為…
どこに並んだらいいか、どこに向かったらいいかもわからないことで
あの世に到着して閻魔様に裁かれたのは、そこから更に6年後だった……
つまり罰を受けるのに死後14年、2910年前
それをせめてもの罰としよう(一方的に巻き込まれ殺された無辜の民、仇返しされ続けた恩人達の留飲を下げよう)との計らいだ
これから受ける罰を少しでも軽減する為…
いや……散々、人の苦労(自ら一方的に巻き込んで掛けた)を蔑ろにしてきたことへの、せめてもの報いとして
関わることすらも禁じられていた――道を教えることも視界に入ることも何も出来ないようにされていた…それ以降、3000年(正確には2895年)この世に生まれさせないという罰を与える為に……それが無ければもっと酷い罰を与えなければならなかったらしい
今世ではたった数日でオリンピアを滅ぼして、自らが一方的に巻き込んだだけの無関係な国民へ護衛もせず、やりたい放題するだけして自ら率先して自分達だけ安全圏オラリオへトンズラした結果
消滅した←3841,4029,4076,4096,4097ページ参照
消滅した理由、その判定が下された理由は…肝心の部分を何も学べていないことから
無関係な人を巻き込むやり方を取るな
無責任を貫くのなら最初から事を大きくしないやり方で解決しろ
皺寄せをばら撒くだけばら撒いておいてそれを無視するな
何の為にチャンスを与えてやったと思っているんだ!!!
とばかりに怒号が響きに響き、勝手に自滅していった……
ちゃんと責任取って直せばいいんだよね
と自らに都合よく癌が曲解した結果とも言える
『安全圏まで責任を持って送り届けろ、せめて誠意を尽くせ』という話だというのにこのクズは!!!
自ら安全圏で無くしたのに何様だ!!と誰もが怒り心頭になったそうだ
ダメだこりゃ――;
