第86章 紡ぎ
フィンクス「一遍に片付けたいって想いは同じだな
シズク「うん!」
シャル「そりゃそうでしょ
あんなのの相手をするだけ無駄」
『ほんと&右に同じく』うんうん←深く頷く
シズク「賛成の人ー」
『はーい』
シズク「半分ぐらいだね」
フィンクス「まあまだ方法が不確実だからな」
シャル「確実に戻れる要素を見つけないと」
ケイト「寧ろ逆に隠れ癌からサンプル引き出して染色させたらどうよ
隠れ癌の根幹から」
『あー!』
フェイ「病原菌の染色ね」
マチ「やるね」
シャル「(ぱんっ!)←手を鳴らす
まあ何はともあれ…
申請して、それからやってみよう」
『おー!!』拳を上げる
シャル「幸い…実験台には事欠かない訳だし
……ね?」白の国の留置所方向を見つめる
シズク「なるほど!!納得!」
ケイト「これで全部洗い出して消すぞー!!」
『おおー!!!』
フィンクス「ってなんでお前が仕切ってんだよ
ケイト「あ、ごめん;白の国の方針は白の国のだった;
フィンクス「まあ同意見だからいいけどよ
フェイ「右に同じね
シャル「まずは許可取らないとね」
ケイト「隠れ癌の根幹…
それは、創世神の親を殺した時点で変質していた
癌に加担することで変質する魂の造りの為、癌細胞が正常細胞に偽装された状態にある
その偽装を解くには癌に触れる必要がある
創世神の親殺しという名の、必ず癌になるという呪いを
しかしそれは、「創世神を殺したという魂の前科=罪」がなければ決して癌にはならさせない
それを利用して、癌に触れさせればいいじゃないかという話
だが危険なことに違いはなく、下手をすれば癌になって魂が死ぬ為、別の手法を凝らしている所
これまでの隠れ癌のデータを集め、癌の根幹と照らし合わせ、
どう変質したか、どこの部分が癌の根幹と変わったか、癌となった部分を洗い出す」
フィンクス「やってるんだがなあ…」
ケイト「そして癌と隠れ癌の双方が持つ共通点を洗い出し、
どこに前科者の罪が宿るのかを判明させ、
それを宿すか宿さないかで判別する」
フィンクス「!考えたな!」
ケイト「罪同士が共鳴し合うことで起こる現象のはず
なので、前科者の罪を宿したまま必ず生まれる
それが目印になるはずだ
その染色剤を原初の神々の力で作り出し、癌にさせないまま洗い出して最初から隔離して消す優先で取り扱いを変えよう」
