第86章 紡ぎ
銀行員『14歳までは出来たら下ろす時や送金の時は保護者同伴でお願いします。
15歳からは自由に下ろすことも送金も出来ますから。
預け入れは何歳からでも出来ます。
あなた方の一助となれることを、一同心より願っております』
お辞儀した後、満面の笑みで笑い掛ける若い女性の銀行員
ATMも役所だけでなくあちこち各エリア毎に配置されており、
金銭運営のプロも市民として入ってきたことから始められたらしい
勿論、ローン貸し出しも同様に行われている←2933ページ参照
1年毎の利率、それに応じて預けたお金に上乗せされる利息が定められたそうだ
そんなCMが流れる中…朝御飯はもう半分を過ぎていた
【ナイト・オブ・ナイト】、レオン・ヴァーデンベルクに警備隊長をお願いしようとしたが、←1650ページ参照
学区(海上学術機関特区)の教師であると同時に【バルドル・クラス】の団長である為断られた
学区が来るのはまだまだ先かな…そう想いを馳せる中、原初の始祖神は癌について語った
始祖神ズ『他者を重んじず自己を満たす為に人を利用し犠牲にする
狂人
責任無き正義は悪である
以上』
その2人(原初の始祖神とケイト)が同時に発した言葉に、僕等は同意を示すと共に深く同時に頷いた
ケイト「どんなに苦しくっても辛くっても痛くってもいい
一緒にいたい、生きていて欲しい、幸せになって欲しい
だから想い合い、愛し合い、慈しみって言うんだろうが
だから尊いんだろうが
命が!想いが!
一方通行でいつまでも報われないで、それが当然って過度に甘えるばっかりの癌に、何も落ち度が無い?
それこそが歪みだろうが!!
限りがあるから、大事に出来るんだ…!!
それを…命を…自分を重んじてくれる想いを…蔑ろにする存在……それが癌だ!!!」かっ!!!
始祖神「そのとお~り!!!」ふんす!!!
自覚型とか無自覚型とか関係無し!
お互いにキラキラと目を光らせ合いながら、興奮混じりに高らかに叫び合う中…皆もまた同様に深く頷いていた
その頃…目は心の鏡、目は心の窓、という言葉にあるように…
目は、魂の心、本質を映し出すものだと定められていた
目の奥、眼光のみが強く発光する現象…それに対しての答えだった
魂が光を発し、力を発しているのだと――その源なのが、目であり、その奥にある魂なのだと
