第84章 竜の巣
ケイト「モンスターに対しての恐怖だってあるだろ!
それでも歩み寄ろうって頑張ったのはその人達だ!!
それまで竜によって大事な人を!場所を!奪われてきたのはその人達だ!!
なのに!
手を取り合おうって、前に進もうって、頑張ってくれたんだ!!!
子供達の為に!未来の為に!!これから生きて行く為に!!!
すぐ受け入れて頑張れることの方が大きいよ!!!
そっちの方が評価されるべきだ!!!!」
フィン「ケイト…声が大きい;」
ケイト「あ…ごめん;」
だが…その声明は、大いに取り立てられ…CMに大きく役立ち、飛躍に至ったという
ケイト「いやああああああああああああああああああああ!!!!!;」頭抱え
フィン「ドンマイ;」ぽんっ
リヴェリア「まあ…役立ったと思えば;」
ティオナ「そうそう;」うんうん
こうして――未来は確定事項へと移った
エル「歴史への転・換・点!最っ高!!//」キラキラ←意気揚々記録中
ケイト「もうお前とっとと帰れえええ!!・・;」がうっ!号泣←エル睨視
エル「いえ!もう少し堪能してから行きます!」微笑
ケイト「……
ごめん…八つ当たりした;」ずううん
エル「気にしないで下さい!
それよりも見て下さい!
地竜の神輿ですよ!//」
リヴェリア「仕事が早いな」
アスフィ「何でも近隣の村々が集まって総結集して作ったとか」
リヴェリア「そうして歴史は培われて行くのだな」しみじみ微笑
ケイト「…(唖然凝視)
…(くす)
よかった…(微笑)
(皆、楽しそうで…幸せそうで…
皺寄せや、後始末に、苦しんでる人…出さないように出来て、本当によかった…
逆に…すっげえ嬉しそう^^」くすくす
意気揚々と祭囃子が響く中…それを見て、僕等は笑った
ケイト「もう…癌のような、哀しい存在は…出て欲しくないな…
そりゃそうだ…
自分を助けようって命懸けで来てくれた人達のこと、わかっておいて、心配もしない、知ろうともしない、調べようともしない…
知られないようにって配慮したり頑張ってくれてることを、一向に認めようともしない…
そんなんじゃ…循環不順しか呼ばないよな、『思い遣り』の……
だから…滞って、「癌」になる……
犠牲にしている側が、一向に…それを認めないから、歪めて、正当化するから…)
俺も…いつか、そうなっちまうのかな」ぽつり小声
