第84章 竜の巣
依頼内容は――『世界三大秘境・竜の谷の踏破、及び、隻眼の黒竜の子の討伐』
ケイト「さて…と←右手を左肩に乗せ、左腕を回す
踏破しますか!!」にやっ!
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
ケイト「え?;」
何故か沸き上がる周囲に、ケイトはあまりにもの変化と熱量に付いて行けず、硬直していた…;
それをよそに、周囲の声は怒号の如く響き渡り、大波のようにうねり続けるばかりだった…
「俺達は今!!伝説の瞬間に立ち会っているんだあああああ!!!!」遠吠え拳握り瞑目←感動のあまり涙が滲んでいる
「死んでもどかねえぞおおおおおお!!!!」遠吠え←興奮のあまり顔が真っ赤っ赤
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』遠吠え拳を天に掲げる
テロップ『期待値最高潮おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』←ノリノリ
そんな周囲をよそに置いておいて…
宿に荷物を預け、身一つになってから…魔導船を作って行くことにした
と言っても…ただの船で収まる訳が無い……
無数の竜達からの攻撃でも罠でも何でも軽々耐えれるものでないと話にならないのだから…‥;(遠い目)
ケイト「さて…ここからは海路だけれど……
面白そうだから、船作るね!」
ずきいっ!!!!!!!!!!!!!!!
その瞬間、凄まじい疼痛が親指を掻き立てた
ぽおっ!!
ケイト「出来た!
名付けて神速艇!!」
発動と同時に作り上げられた舟は…小型艇だった
見た目は木製、先の尖った細長い形状の帆もない小さな小舟で、動力源らしき小箱が船尾の中央に付いている
全長5mだろうか…全長5m,全幅83cm,全高50cm
造船する際に最も高い安定性と強度を持つという『黄金比(長:幅:高=30:5:3)』も、無事クリアしている
ティオネ「え…」
ティオナ「ちっさ!!」
ケイト「そんなことないよ!
超高性能で、隠密性も兼ねていて刺激を少なくしようと思ってね
潜んでるって話だったし…」
『え~…』
ティオナ「そんなこと言ったって」
ケイト「小舟の周囲は常に水の上に立てるし」
ティオナ「え!ホント!!?//」ぱあっ!!
そのまま飛び出して小舟の横で飛び跳ね回っていた
そして徐にケイトの口からとんでもない性能が次から次に暴露された
テロップ『それを聞いた周囲は固まっていた!!』
