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Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





フィン「そんな背負いも見向きもしない人の為に、どれだけ頑張ろうが死のうが一切の関心も何も示さない癌の為に、何で君が死ななければならないんだ?
それで死んだ後気負いも痛みも感じもしない人が、「癌」なのに」

ケイト「え…
……あ;」
フィン「それも酷い行為だとは思わないかい?」じと目

ケイト「………;

ごめん;」
ガクッと肩を落とし項垂れる

分かりやすく落ち込む、そんなケイトの頭の上に、ポンッと手を置いた
慰めるようにそのまま撫でてから、声を…想いを紡ぐ


フィン「僕は…君の意思が知りたいな(微笑)
どうしたい?」顔を覗き込む
ケイト「キスしたい」

『…………』

静まり返った沈黙は、痛みを感じさせた
それはもう強く痛感させた


フィン「……え?;」
ケイト「キスしたい」
フィン「……;

もっと…他にさあ;」
ケイト「結婚したい
子供が欲しい
キスしたい、抱き締めたい寄り添いたい温め合いたい離したくない離れたくない大好き愛おしいキスしたい
刺身食べたい」
ずっこおおおおおお

フィン「最後の最後で…;」遠い目
リヴェリア「食欲か…;」遠い目
ガレス「花より団子じゃわい!はっはっはっ!^^」
『笑うな(笑ってる場合か)!;』

フィン「ふふっ…^^

そんなことでよければ喜んで」微笑
ちゅっ←フィンからケイトの口に口付ける
ちゅっ←ケイトが即効で返す
ちゅっ←負けじとフィンが、以下略
ちゅっ←負けじとケイトが、以下略
ちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅっちゅ
キリが無いな‥;

ハタと思った頃には…既に百は超えていて、どちらも引っ込みがつかなくなっていた


そして刺身が持ってこられて宴会と洒落込むことになった訳だが……‥


ティオナ「ねー、全部食べちゃうよ~?」
ケイト「後百回、いや千回」

フィン(時空を歪めようかな…)ぽつり
アイズ「?」時空の流れ(フィン達の周囲と自分達の周囲を纏う空気)の違いを感じ首を傾げる

アーニャ「つまり癌ってなんニャ」もぐもぐ
リュー「簡潔に言うとろくでなしの横暴者です」
アスフィ「裁かれない犯罪者です」
リヴェリア「自己正当化に凝り固まった本質、自分しか見えない心、『大事にする本懐(中身、思い遣り)』を無くした在り方、「人を見ない(我が儘の限度を超えた)無理強い」をする外道だ」


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