第83章 剪定
フィン「僕達を愛してくれてありがとう
僕達を見てくれてありがとう
僕達のせいにしないでくれて、僕達ごと愛して、支えて、背負ってくれて、本当にありがとう
救われたよ」頬を撫で微笑み掛ける
ケイト「救われてるのはこっちだ!バカヤロおおおおっっ」涙
フィン「大事にするというのは、そういうことじゃないんだよ
自分のしたこととして、都合の悪い部分だけ背負わない為に人のせいにするのは、侵害でしかない
愛する人への、自分への、決めた覚悟への…
自分への誠意、それから壊れていってしまうから」
ケイト「わがっでるよおおおおっ!
でもっ!
でもっっ!
守れなかった、助けれなかった!」胸の中に顔を埋める
フィン「目の前の結果に縛られるのは仕方ないとしても
目の前を大事にしてくれ
過去をいくら嘆いても変えられない
変えることが出来るのは未来だけだ、今だけだ
君は今どうしたい?」胸に引っ付いた頭を撫でる
ケイト「ひっく…
大事にしたい……
今を…皆を」瞑目涙
フィン「ならそのことへ向けて進んだらいい
大丈夫だから
今を生きよう、過去を無駄にしない為にも
そこが大事なんだろう?」
ケイト「うん!」微笑頷く
ぎゅうっ
フィン「僕がついている
皆もいるよ?」微笑
ケイト「うん…ありがとうっ」ぐすっ、ぐいっ!←微笑し袖で拭く
リヴェリア「「歪める」とは、「自分の非を見ないこと」が起因で発生している
それが「諸悪(世界消滅)の根源(癌)」へと至る肝(きも)
全てを無駄にする、学びに変えない…この世を地獄に変える大本といった所か」
ケイト「正解」こくこく
フィン「この世は地獄の隣だからね」
テロップ『深い愛で包みましょう』
『それが一番難しい』
アイズ「そんなに悪い人には見えない」
オッタル「そこが罠だ」
ガレス「不本意じゃろうがな」
椿「どうにもしようがないの、こればかりは」
リュー「どうにも出来ないのならば隔離しては?」
アスフィ「それこそ二の舞いです
創世神の親が、隔離という策を取った結果、創世神以外の全てが消えたことを忘れたのですか!?」
リヴェリア「学びの機会を平等に与えるというのが創世神、原初の神々の結論だ
癌に染まらないように我々も気を付けよう
ケイトのようにな(ちらっ)
ちょうどいい模範だ」
こくこく←全員賛成
ケイト「嘘でしょ!?;」
