第82章 光芒(こうぼう)
一糸乱れぬ軍隊の如き隊列を微動だに崩さず逃げ道も完全に奪い連行していく圧巻たる光景に、僕は手も足も出なかった…
口も出せなかった…;(たらーり)
ケイト(気持ちはすっごいわかる…;
うん、フィンのもわかるけど…
皆のも…;
結婚式前にやることじゃなかったかも…;
でも今言っておかないと言えないような気がしたんだよなあ…;
何でだろう?;)うう~ん;←腕組みし首捻る
その訳は…今ならわかる
伝えたくても、伝えられなくなるのだから……
ケイト「兎にも角にも…)ごめんなさい;」お辞儀
『よろしい!!』
ケイト&フィン「「滅茶苦茶怖い)……;」」たらーり
そしてやっとこさ…拘束は解け
それから重婚者との結婚式へ移行した……
始祖神『癌
要は寄り添わない人』
ケイト『自らの願いの為に犠牲になったもの達も、自らが与えた傷も、想いに応えず報いない言動も、無いものと歪める
減らそうとする努力を怠ってはならないんだ
それこそが堕落
最も忌むべき者
その理由、根幹
寄り添わないこと
一番の罪
傷を、痛みを、与える行為を、犠牲にする行為を、無いものとすること
大人だって完璧じゃない
子供も完璧じゃない
誰でも間違う
だから成長できるんだと思う
お互い間違え合って、それでも寄り添い合うことで補い合って、社会は作り上げられているんじゃないかな、と
ただ――それだけ
だから…ぶつけたかった
それだけ
互いに成長して、支え合うことに…繋がるのなら
と
足りない部分は、誰にもあるから
成長を促す為に、現実を今一度見直させる為に、
どう見られているか、どう感じたのか…それと直面させる必要があった
一縷の望みでも、掛けなければ…何の変化もないままだ
徒に、増やし続けるだけだから
哀しみを拡げる在り方を、癌は自ら取り続けるだけとなってしまうから
だから…あの在り方だけは、善だなんて、言う訳にはいかない
……←拳握り震え出す
実父が、外ではいい外面してて、実父はいい人だって、口を揃えて誰もが言ってきた
実父が躾だと言えば、誰もが信じた
俺の言うことなんか誰も信じなかった…全面無いものにされた(ぐぐぐっ!!)←拳を握る力が強くなる
傷も、痛みも、犠牲も、そうしてまで、生き方や在り方まで歪めてまで、実父に合わせてきた全てを!