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Unlimited【ダンまち】

第82章 光芒(こうぼう)





息が浅い
何故か深く呼吸できない

血生臭い臭いと血、鉄の味が口内を埋め尽くす中…男は笑った


男「辛いだろう?
それが当面は続く

何…それも、お前次第だがな」ぐいっ←頭を右手で掴んで撫でる

ケイト「な、に…をっ」

男「いいことを教えてやろう
(ぽんぽんっ)←頭を軽く叩く

その首輪は呼吸抑制装置だ
脳波も測るし、意識レベルもわかる
勿論…電流を流すこともな(にやり)

全ての錠が連動している、電撃に、魔力吸収に」

ケイト「くっ、うっ」
身を起こそうと藻掻く中

男「足掻くな」
ケイト「ぐっ、ぁっ」
鳩尾に踵をグリグリと押し付けられ、圧迫される

息苦しさに目眩を覚える中、太腿に枷を付けられた


ケイト「ぁっ、っっっ」
うまく吸うに吸えず、汗が額から涙のように目尻を通って流れ、頭が震え痙攣したまま口をパクパクとさせる

男「ふっ
いい顔だ(微笑)

下がっていいぞ、私一人で見る」

「はっ!!」敬礼
簡素な黒地の衣を着た男が、扉から去っていく


ウイーン
ピー
ガチャン!!

ケイト「ぐっ
けほっ」

男「息苦しいだろう?

だがそれが延々続く
死んでも大丈夫だ」

ケイト「な…ん、でっ」
男「これが治すからだ」

ゴリッ!
踏みつけたままの足元にある鳩尾に付けられた枷を、ゴリゴリと深く俺に押し付ける


男「先程折れた骨も、そうだ
取り付けられた体を健康な状態へ強制的に戻し、癒やし、強制的に生かし続ける
延々と

死ぬ傷を負おうとも、気にする必要はないという訳だ
衣服の汚れまではなおせんのが玉に瑕だがな

その息苦しさは永遠に続く、解除されん限りは!

おっと、一つ忘れ物をしていたな
少し出る

大人しくしていろよ」


ウイーン
ピー
ガチャン!!

ケイト「っ…
はっ

張ってでも…出てやるっ」

ベッドの端まで、辛うじて移動する中…


ピー

太腿から音がした
と同時に、ベッド脇の壁へ叩き付けられた

だあんっ!!
ケイト「がはっ!!!」
再び息を強制的に全て吐き出させられる中

ガチャン!!
鳩尾の後ろと両足首の後ろで、無機質な音がする

ケイト「っ!っぐ!っぁ」
ガリガリ
ベッド上で浮いたまま降りれなくなり、息苦しさのあまりに藻掻き拘束された両手で首輪を引っ掻く

そのまま首輪を掴み、乱暴に下へ引き千切ろうとした

その時!!


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