第81章 結び
滅神様も好きだよ~!
僕も!
私も!!
キャッキャッとはしゃぎながら、騒がしく僕に向けてまで光を手向けてくれた
その光の名は、後に『祝福』と呼ばれ…
神国の神殿に置いての代名詞と評される程
当たり前の光景、風物詩とまでなっていた……
『幸運(祝福)』の舞い降りる神殿――正に神国とまで言われ、知れ渡り、知らぬものは誰一人として全くいない程に―――
『魂を生み出す』という技能に秀でていること、得意分野である魂は、必然的に『始祖神』に分類される
その分――質は全て均一なので、生み出す数が比較対象になる
よって、原初の神々の中でも『始祖神』に分類されるものの方が、圧倒的に『次期原初の神々』が生まれやすい
なので…例のエヴァンが『『次期始祖神』を手に入れるだけで、創世神を手に入れられる』といった発想に至ったんだろう
その実…間違ってはいない所が恐い点でもある
次期始祖神であるということは、始祖神本人であると言っても過言ではない
ので、その生み出されるものもまた同一(時と場合によっては違うこともあるが)
始祖神以外の『原初の神々』を生んだ経験があるのは、『始祖神(元創世神)』のみ
それ本人であるということが極めて重要なのだという…
よって……ケイトを入手するということは、格段の意味を示す
例のエヴァンの言っていたことも、強ち嘘でもない、的外れでもない…
そうこう言っている間にも、自然と魂が生み出されて行っている
ケイトの周囲に、魂が次々に生み出されて行っては、自然へと還って、循環していく
その光景と…生み出された魂、というより精霊達から感謝に堪えない様子に、ケイトは安堵したように笑みを浮かべていた
ケイト「自分を…信じる」
フィン「頷き微笑)そうだね…
大事なことだ」天を見上げる
ケイト「……←フィンを凝視し
…うん」微笑し視線を上へ向けて天を見上げる
天の塔から見える、天の光景は…
最高に澄んだ空気で、心地よい感覚が一杯に溢れ返っていた
時折、流れ星が見え…何か呟こうとして、自分で叶えよう、と目を伏せ出した
君らしい選択に…僕は笑った^^
ケイト「幸せだね…^^//」くすくす
フィン「ああ…^^//」
自然と笑みが零れ落ちる中…
ケイトを両腕で抱き、そのままベッドに横になり眠った