第80章 願い
お前は…俺達に合わせようとしている
そう、きっぱりと言い切ってくれる黒鋼に…申し訳ない想いに駆られた
ケイト「^^;(ふるふる)←頭を振る
そうではない部分あるのも、事実だ
だって…他にも、困った人がいたから……
少しでも…困っている人達に、手軽に、手に入れられる環境で居て欲しいから
私の…我が儘みたいなもんだよ
その皺寄せは、仕事となって、今後も残っていくようにはしていってはいるけれど」
小狼「それは違うと思う」
ケイト「へ?」顔を上げる
小狼「……‥
お前は…
人の痛みを、苦しみを、誰よりも自分のもののように感じている
それを、大事にすることを…寄り添うと言うんだと思う
それは…決して我が儘ではない
ひとりで、背負い切れるものでもない
ましてや――大衆の為になる、繋がるものを、俺は…我が儘だとは思えない
大衆の為にもならず、苦しみばかりを振り撒く、脅かして回ることが…悪で、我が儘なんだと思う…
お前のそれは…
決して、自己満足や我が儘といった類のものではない
俺は…そう、感じた」
桜「うん…
私も…^^
とても…温かく感じた」
ケイト「…‥
(ふっ)
(じわっ)
……‥ありがとうっ」涙震え
ファイ「ケイトちゃん?
ケイトちゃんのそれはね~…決して、我が儘なんかじゃないよ?
だって…それは、自分一人を満たす為のそれではないから
ちゃんと…大衆の為に繋がっている、そのことを考えて慮ってくれている
だから…独り善がりなんかではないよ?
君は…ちゃんと、背負える人だから
本に書かれてある「癌」みたいに、人に着せて繰り返す人ではないから
だから……大丈夫だよ?(ぽんぽん)←手を頭頂部の上に置いて軽く叩く
仕事として、逆に循環していっているじゃない
後始末に追われるばかりで何も返ってこない、なんてのじゃなくってね?(なでなで)
もう少し自信持ってあげてよ^^
俺達は…それで救われたんだから、さ?
俺の呪いを…一緒に居る時だけでも、発動させないように守ってくれて…ありがとう
本当に、助かったよ」微笑
ケイト「っ……
私は…
何も…出来なかったっっ」滂沱
黒鋼「十分やったじゃねえか
皆生きている…
誰一人として消えてねえ
上出来だろ」
モコナ「ありがとう^^
大好きだよケイト♪」