第79章 合一の先
ケイト「それは…私の台詞だよ(微笑)
いつだって…
ずっと、苦しんできた
殴られて、蹴られて、好き放題され続けて…
散々舐められてたんだろうなあ
でも…こんな私を、知ろうとしてくれるとは…思っても、みなかったんだ……
大事にしようと、心と、向き合おうとしてくれる人なんて…
初めてだったんだ……
何度でも、知ろうと、向き合おうと、大事にしようと、尊重しようと…
決め付けたりなんかしないで、真っ正面から、ぶつかってきてくれた
初めてだったんだよ…?(微笑)←涙がぼろぼろと双眸から落ちる
変に気遣って、気負って…ひとりになる時の方が、ずっと多かったんだ
その心遣いもさあ…
有難いんだけど……本音を言うと…寂しかったんだ
どうでも…いいんだって……その程度なんだって……‥
私は――皆が、幸せなら、それでよかったんだ…
でも…
お前相手だと、欲が出ちゃってさあ…
迷惑かどうかなんてどうでもよくなっちゃって……好きで、好きで堪んないんだもん
好きで仕方なくって、我慢なんて出来ないっっ
そんな人に…また、出会えるなんて思ってもみなかったんだ
お母さんみたいに…離れないでいてくれる、守ろうって、必死になってくれる
レイプされた時だって、断末魔を上げて真っ先に駆け付けてくれたのは、お母さんだったんだもん
あの時みたいな…唯一の希望なんだ、光そのものなんだよ
だから――そんなこと言うなよ
お前は――穢れてなんかいないよ
だって――――こんなにも…人を、大事に想うことが出来るんだもの」ひっくひっく
フィン「君は…本当に」
ケイト「大好きなんだもん
世界中の何よりも、誰よりも、お前じゃなきゃヤダよおおおっ」鼻水までぼろぼろと落ちて行く
フィン「くす)…
ああ――っ
僕もだよ」ぎゅうっ←頭を自身の胸へ抱き寄せる
ケイト「!
濡れちゃうっ!;」あわあわ←顔を服から離そうとする
フィン「いいんだ」
ケイト「だって!」
フィン「いいんだよ――(微笑)
いいんだ…
僕にとっては…何よりも代え難い、嬉しいものなんだからね」微笑し双眸から涙が零れ落ちる
ケイト「………馬鹿っ;」瞑目しながらも微笑し顔を深く埋め、そのまま背に腕を回し抱き締める
大好きだよ――ありがとう
たった一つの『想い』が――僕等の繋がりを、より深めていた