第78章 火の都
だからこそ…無性に、思うんだ
何で、大事にしてやれなかった、と
だが、そこで居たら――きっと僕等は出会えなかった
居なかったからこそ、僕等は出会えた…
ケイト『だから――そのことも含めて、愛おしく想う
お前に、出会えたから――
大好きな、一番の人と、巡り合わせてくれたから!^^
だから私は――全部好きだよ
全部愛して、全部守るよ
私も――
お母さんも、姉ちゃんも(すっ)←自身の胸に手を当てる
わかったんだ――終末神のお陰で』
フィン『何が?』
フィン「……」
ケイト『ちゃんと…皆、ここにいるってこと^^
死んでった、会えなかった
何でなのかわかんなかった…
でも…今では、わかる
ちゃんと、想いとして、背負って、私の中にあるんだってことが
だから生きてくんだ…
一緒に生きて、殺させやしないんだ……
二度殺すことなんか、させちゃいけねえから!
―――(微笑)
な?^^』
フィン『……
(ふっ)
ああ^^』
実に、君らしい…痛快な答えだった
何度も…
何度でも……
君は、打ちのめされてきた…
蘇らない現実に、どうしようもない痛みに、人為的に与えられた苦しみに……‥
だが君は、全く返さなかった…そのどれもを
同じ痛みや苦しみで、痛め付けたり苦しめて回って返すのではなく…
少しでも、『同じ想いをするもの』を、減らすように努めてみせた……
それごと、よかったと…そう言ってくれたことが……
僕にとっても救いであったし、何より…嬉しくもあったんだ……
君の成長が…自分のことみたいに(微笑)
だから…助けたいと、支えになりたいと、思ったんだ
『無関係なもの』に同じ想いをさせて、「知らなかった、必要だったから」と言い訳して正当化して繰り返し、「粗末に扱う」…そんな、「癌のような真似」だけは、死んでもしなかった、しない人だったから
だから――憧れたんだ…
焦がれたんだ……‥
世界中の誰よりも
何度でも、僕は想うだろう
愛おしいと
何の感慨も無く、思うが儘に、感じるがままに……
魂が、そう、欲し、叫んでいる
君といたいと…
愛したいと、
いつまでも、こうしていたいと←抱き締め、身を寄せ合う(頬を擦り合わせる)
愛している――
何度目かの叫びが、声に出た