第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
フィン「つまり…行動は、それらのみに限定される、と?」
ケイト「頷)…
粗末に扱っている。
だけど、考えないから、気付けない。
それぐらいの価値さえもないから、無関心だから、
無知のまま、無責任のまま、ずるずると来てしまう。
来てしまってはいけない所(癌の域)にまで…
つもりが無いまま……
だから…
指摘したとしても…悪口だと、意味合いを捻じ曲げてでも…正当化する。
他をかえりみず、自分で自分を台無しにしながら、人が加害者だと扱う。
世界を消滅する不始末を、癌化の種を撒いて回る言動を…頑なに改めない。
自分で自分を変えよう、戒めようともしない。
文字通り…ブレーキの欠いた暴走。
あ、これは説明したよね」
フィン「ああ…段々と見えてきたね。
ブレーキとは、自制心。
『俯瞰して考える心』にある、偏った見方とは真逆のもの。
自分の抱くイメージに抗えない、自分が間違えたとは思えない、頑なな存在。
正当化に凝り固まった自己中、堕落、最も忌む(死ぬ)べき存在、ド畜生、不浄そのもの、徒に傷付ける者、クソガキ、全てを闇に陥らせるもの
「人の行動をコントロールすること」です!!←3889ページ参照
始祖神の言葉から察するに…
巻き込まなくていい、死ななくていい、その者達を徒に巻き込んで傷付け、殺し、死なせ、
それでもなお、関心の一切を示さずに繰り返し、増やす一方と化す。
自身に抱くいいイメージを餌にして…付け入り、利用し、蝕み、食い物にし続ける。
…誰もかもを、巻き込みもしない。巻き込んだことの無いケイトとは真逆の在り方…それが癌だと」
ケイト「それとはちょっと違うよ。
巻き込むのが悪なんじゃない。
巻き込んだことに、責任も、罪も、不始末を果たすことも背負うこともしないから、だよ。
悪に変わるのはね」
フィン「そうか…着せて回る、だったね。
そう言えば。
(忘れていた…」
条件が明らかになってきた。
ケイト「ううーん…難しいね;」
フィン「ああ。だがこれではっきりした。
癌とは…
・いいイメージを植え付けて人を操り
・その責任も罪も不始末も着せて回り
・増やす一方のまま正しいと暴走し続ける
そこに尽きる。
見極めること、防ぐ手段は、『俯瞰して考えること』、『上辺だけのいいイメージに振り回されないこと』だね」
