第75章 神器、覚醒
リヴェリア「あの時ばかりは焦ったぞ…;
はああっ(嘆息)
二次災害になるかとばかり」
フィン「そうはならないさ。
ちゃんと彼女は手を打っていた。
消えないかどうかの確認をね…
消えるとしても、自分だけになるよう徹底していた…
そこが、彼とケイトの大きな違いだよ」
ティオナ「そんなの嬉しくない!!」
リヴェリア「私も同意見だ」
アイズ「…私…ケイトがいないのは嫌」
フィン「ふふっ…^^
わかっているよ…
わかっているから、生きていて欲しいと願ってしまうんだ。
実はね…今日、ケイトに聞いたんだ…
何で、重婚を受け入れたのかを……
そうしたらね?^^」くすくす
「「「?」」」
眉を顰め、訝し気な目で見つめられる中…答えた
1時間前
ケイト「私は……ずっと…ひとりだった
私の意思も、考えも、何も許されず、誰にも求められなかった…
私は、どこにいても一人だった
誰も聞いてくれる者もいないし、寄り添ってくれる者もいなかった…
求めるのはいつも、誰かが求めるそれだけだった――
それ以外は全て敵だと、全てを否定されて、そうしてきた皆だけは笑って生きていた
私という存在は、誰も必要とはしていなかった……
本当に助けが必要な時、それぐらいキツイ時、誰一人として寄り添ってはくれなかった
だから…そんな想いをさせたくはないし
出来ることなら、あんな想いを味わって欲しくないし、気軽に頼れる状況でいて欲しい
それほどに、想い、慕ってくれる人なら…特に
それが…受け入れた理由だ
私が助けを求めるのが苦手で嫌いなのをわかっていて、尊重してくれる、その想いに寄り添ってくれる
私を守ろうと、目を光らせてくれる
だから…ずっと独身で、一人でいるよりは…それをわかってて何もしないよりは…
私が傍にいて、助けてやれるのなら、出来ることがあるのなら、手を尽くしたいんだ
そんな人、誰もいなかったから――
だから――
愛したいし、傍にいたいよ
お前らを――ひとりになんて、させたくない
大事だから―――何より大事にしたい、大事に想いたい人達だから
消える危機に陥ってまで、伴ってでも、助けようとしてくれた人達だから…こたえたいんだ
少しでも報いたいんだよ…
愛しいし、心から愛したいんだ
ずっと…隣で、支え合いたい」