第75章 神器、覚醒
それは…本当に、いい結果だからに違いないだろうと…不思議と、そう思ってしまうんだ
見ていて…ただ、それだけで……
そしてそれは――間違ってはいない
精霊王が必死の表情で中庭に駆け付け、狂喜乱舞している様子を見るに…ね?^^(くすくす)
精霊王「流石わしの孫じゃああああ」キラキラ←ケイトを抱き上げメリーゴーランドよろしく振り回す
ケイト「・・」ぽかーん←放心状態
テロップ『抜け殻のようだ』
うん、温度差が酷い…(苦笑)
それを止める術もなく、じっと見守っていた
アイズ「おろおろ)…
止めなくて、いいの?;」汗
リヴェリア「大丈夫だ
落ち着けば自然と止まるだろう
それに…
(その気持ちは、痛い程わかる…)
きっと、誰にも出来ない偉業を果たした。
今の反応も、そのことへの喜びが大きいのだろう
今までも…これからも…あり得ない奇跡を、果たしてきたのだから……^^//」くす
私達も、散々目の当たりにしてきただろう?
そう、問い掛けるリヴェリアに、僕等は深く頷き…
アイズもまた…
今までのことを思い返しながら…笑みを浮かべて、頷いた
アイズ「…うん^^//」
連理木から、数多の光が瞬きながら生み出されていく
光が精霊となり、芽吹くかのように…瞬いては形となってゆく
新たな魂、生命の誕生に立ち会い…さも嬉しそうに口元に笑みを浮かべるそれらに、僕等も笑った
一番笑って、喜んでいるのは…精霊王だ
リヴェリア「だが…癌は無理だったな」
ティオナ「創世神の力でも無理だったもんねー
あれだけ抜け出せるよう補助したのに」嘆息
アイズ「いい子だと…思ったんだけど」俯
フィン「どんなに中身が素晴らしかったとしても
考え無しでは台無しにしかならないよ
目に見える範囲だけが全てじゃない
力もそうだ…
誰かにとって都合のいいように作り変える為のものではない
そんな大事なことにも気付けないで、味を占める一方なんだから…どうにもしようがない」
ティオナ「善行がエゴに染まっちゃったんだね…」俯
リヴェリア「困ったものだ…」嘆息&俯
アイズ「…うん」俯
すっかりお通夜ムードで嘆息を零す3人に、僕は呼び掛けた
フィン「さあ!顔を上げよう
これは『喜ばしい門出』なんだから。
世界が消滅の危機を免れた‥ね?」微笑