第74章 融和

フィン「ケイト…

たとえ改心したとしても、人に促されてしたものでは付け焼き刃にしかなり得ない。
だからあの3人は消されることになった…

元からいない魂として、取る選択もまた変わって…」

ティオナ「あー。あの3人組かぁ」

アイズ「？知ってるの？」

ティオナ「うん。
なんでも、惚れた女子が入れなくて泣いてたから爆炎をぶちまけたんだって」
アイズ「え？；」

ティオナ「しかも、周りにまだ沢山入ろうとしている人がいたのにだよ？
信じられない」お手上げ

アイズ「…その人達…戦える？」
ティオナ＆アスフィ『戦えない＆戦えません』

アスフィ「だから消されました。

周りへ掛かる迷惑も、実害も、何も考えず、自分が正しいと思い込む。
そして責任を取らないことも、背負わないことまでをも、正しいと認識し続ける。

だから…いつまで経っても悔い改めないそれは、世界を蝕み、堕落へと走らせる。
自らを責めることを悪と捉え、責められる謂れ等ないと豪語し、庇う周囲に甘え、優しさの上に胡坐をかく。
存在していてはいけない人間です。

彼等の前では…全てが、食い物にされ続けるだけなのですから…」俯


フィン「まあともかく…

極論だが、ベル・クラネルと同じだ」
アイズ「！」

フィン「そこは……わかるね？」

アイズ「…………何で…

何で…そんなに、ベルを悪く言うの？」

フィン「悪く言っているんじゃない。
誇張でもない。

現実だ。紛れも無く、実害を被り、不始末をしなければならない犠牲が出ている」
アイズ「ギリ）←歯噛みする

そういうことを、言っているんじゃなくて…


何で…ベル一人が、全部悪い、みたいになってるの？」
『！』

フィン「……ンー…

弱ったなあ…

そもそもが、ここまで実害を極大化させたのが、その発端がベル・クラネルにある。
ベル・クラネルさえいなければここまでには至らなかった、世界崩壊の危機には。
その事実は変わらない」

アイズ「それは…そう、だけど……」俯


ティオナ「もどかしいね」

リヴェリア「だが仕方ない。
本人が本人である限り、魂の癌化は避けられない」

ガレス「周囲の癌化もな」

フィン「そういうことだ」

ティオネ「同情はするわ。
でもそれだけよ。

団長に害をなすのならどんな相手だろうが関係ないわ。
それとこれとは話は別よ」黒