第74章 融和
ケイト「フィンのも見れればそれでよし!!」ぐっ!←至って真剣
『アホかあ!!!;』
迷わず挙手して叫ぶや否や、再び叫んだ
それに思わず周囲が叫んでしまったのは…最早、言うまでもない
合わせて言うが…
これからする行動は、ケイトの行動パターンを読んだ上での行動なので悪しからず…
ケイト&フィン『同志よおおおお!!!!』ハグッ!!←固く抱き締め合う
『アホかあああああ!!!!;』
総ツッコミを受けようが気にしない
そう…
愛とはそういうものだ!(キラン)
テロップ『ずれてる!ずれてる!!;』
大事なのは、お互い恋人の気持ちに寄り添うことだ!
テロップ『合ってるけど合ってない!』
ティオナ「結局それどっちなの!!?;」ガビーン!
ティオネ「そういう所も好き…//」うっとりキラキラ←両手組み合わせ見つめる
ティオナ「ねえどっち!!?;」
テロップ『知らん!!』
ティオナ「え!!?;」
ウラノスに、魔界を消したと言っていた理由…
それは…
あの世ともこの世とも断絶されたものだから
いずれにせよ、どちらにも影響を及ぼすことが出来ないことには変わりない
だから、消したと言ってもいいぐらいだった
全て自分主導で物事を捻じ曲げ、それに合わせさせられる周りを気に掛けず、犠牲を強いるやり方を貫く
その在り方そのものが「歪み」を生む
具体的に言うと、
己の理想のみの為に、被るべきでないものにまで見境なく実害を与え、不始末を押し付けて回る
その「歪み」がたとえ正しい目的であれ悪い目的であれそう変わりはない
した時点で同類だ
動機や状況がどうであれ正しいという想いが強い程、自らが生み出す「歪み」を減らすことは至難となる
問題なのは…
その「歪み」、正しい言動の中にある『間違い』を、
「正しいと思い込み全く責任を取らない言動を続けること」
「それごと全て正しいと思い込んでしまっていること」にある
それこそが、「歪み」を生み出し続け、
犠牲にならなくていいものまで犠牲になる「元凶」となり、
次第に世界を侵食し、食い物にしてしまう
力が強くなるに従い周囲へ振り掛かる実害も増え、共に犠牲も増える一方となり世界にまで波及するという訳だ
そのつもりが無いから消すべきではない、裁くな、可哀想だ
そう抱かせるのが、「癌」の恐ろしさだ…