第74章 融和
ケイト「全部守る!!」
心臓は潰され、ナイフで縫い留められ、
全て消された…
それでもなお、その眼は死んでおらず、真っ直ぐに前を見据えていた
あるのはただ――同じ『傷(想い)』を負わせない為、その一点だけ
左拳を握り締め、
ベリアルのいる場所、中空を見つめ、高らかにケイトは叫んだ。
その言葉に…皆もまた、迷わず頷いた。
全てケイトへ送り込まれた『神の力』、
それをケイトは、ケイトと僕等の回復に一度均等に割り振って使い、そして再び――
『創世神の力』へと昇華させた――
精霊王の血、精霊の『奇跡』の中でも最も秀でた類のものへ……
フィン「守りたかったもの(ヘスティア・ファミリア)は…もういない…
それでも…立つんだね?」
ケイト「……←真っ直ぐに真顔でフィンを見やる
(ふっ)
立たせた張本人が言うな」にや
フィン「ふっ)^^
これは…灸が効き過ぎたかな?^^」くすくす
自分の心(想い)と向き合え――←3755ページ参照
それは、かなりの効き目を齎したようだ…(微笑)
ティオネ「どんな灸をしたんですか!?団長!!」ずいっ!!
フィン「え?;
ああ…
それは、まあ……」たじっ
リヴェリア「愛の口付けという奴か?」くす←面白半分&からかってる
ティオネ「何ですってええええ!!?
・・」ギンッ!!!!←ケイトを睨視
ケイト「!!?;」ぎょっ!!←青ざめながら後退る(条件反射!)
ティオネ「私にも寄こしなさいいいいい!!!!」だっ!!!
ケイト「いやあああああああああああ!!!!;」だっ!!!
ティオナ「やってる場合じゃないから落ち着いてえええええ!!!!;」だっ!!!
アイズ「………
楽しそうだから私も」すっ←真剣(あくまで真剣)
リヴェリア「行くな!!;行こうとするな!!;」ガシッ!!←頭を右手で掴む
フィン「あ、あはははは^^;」
これは余談だが、
精霊神は、精霊王という種族が神の力を得て次代へと変わっただけなので種族的には同じらしい。
魔界に関してだが…今の間に、軽く説明しておくことにした。
この世の裏に当たる位置にあり、あの世ともこの世とも断絶された、魔に染まった神が正気に戻るまで幸せかつ温かな想いのみ味合わせ内に封じる、内からも外からも破壊も消滅も何の影響も全く与えられない世界だ。