第74章 融和
リヴェリア「!そうか!!
精霊の『血』は、元からある」
アイズ「こっくり)
それと…私とケイトの血液型は一緒
私の中にある精霊の血に、紛れ込ませれば…異物としては認識されないはず
結界にも、ケイトにも」
ティオナ「すごっ!!さえてるううう!」
フィン「どんな影響を及ぼすか、が怖い所だね」
アイズ「多分……精霊の奇跡が、起こると思う
確証はないけれど……
一番…ケイトが起きる可能性が高いのは……こっち」
フィン「やってみる価値はある、か」
リヴェリア「だが恐いな」
フィン「?何がだい?」
リヴェリア「創世神の力が、ケイトの中で完成したとして……
ケイトの意識もないのにどうやって目を覚ます?」
フィン「また振り出しか…
肝心の力はケイトのものとして強化されたとして…
いや…可能か?」
あの時の言葉が脳裏によぎった――
『今もこの者らにかけているそれは蘇生魔法か?…それで蘇るとでも思ったか?
神聖魔法であっても、私のものよりも弱いものがそれを捻じ伏せられるわけもないだろう?
理に働きかける力、それが上回らぬ限り蘇生はおろか魔法さえも出せぬわ!』←1443ページ参照
終末神の言葉が…
神の力同士でものを言うのは、理へ働き掛ける力の『度合い』…?
リヴェリア「いや、待て!!
精霊の血を強化する目的で送ればどうだ?
仮死状態からの回復を我々の力で後押しするものでなら、あるいは……!!」
フィン「決まりだね
だが一つ変更したい」
『?』
リヴェリア「なんだ?」
フィン「僕は、『ケイトの半身(2409,2459ページ参照)』だ…←2903ページ参照
血を互いに半分入れ替え、全く同じ血が流れている
だから…一番スムーズにいくのはこちらだろう
アイズ
勿論、君の血も貸してもらうが……いいね?」
アイズ「大きく頷く)うん
勿論」
フィン「これで目を覚ませばいいけれど…」
ティオネ「でも団長…
血液を入れるには傷が…
もし心臓に刺さっているナイフを伝っていくにしても、時間停止した今の仮死状態では」
フィン「ああ、それに関しては既に考えがある
任せてくれ」微笑
ティオネ「はい!!//」キラキラ
ティオナ「いや……ティオネがやるんじゃないでしょ^^;」
リヴェリア「しっ
話がややこしくなる、黙っていろ」