第72章 真相
あの世の仕組みについて纏めよう。
まず、この世(現界)とあの世(幽界)。
この世とあの世の境目に覆い被さるように幽現界がある。
この世は修業場、修行ではなく修業なのは業(ごう)を重ねて積んでゆくものだから。
幽現界には三途の川、綺麗な花畑がある。
死んで、成仏して幽界につくと、あの世で答え合わせが出来る。
今後、自分の「この世でのしてきたこと」が何に繋がっていくのか、あの世での今後のことも含め、全て教えてもらえる。
教えた後、幽体から「魂」と「霊体」へ分けられる。
霊体(どんな時代のも全て)は主に幽界にいるが、散らばってもいて、この世でもどこでも自由に行けるし
分身のように複数に分かれることも出来、分かれたままその全てが記憶も共有できる。
同時にいつでもどこでも自在に入れる、何人でも。
かく言う僕とケイトの分身もそういった類いのものだ。
それから、魂は、
すぐ現界に生まれ変わるか、
魂の点数を精算して、その位に応じて神界、霊界、地獄に分類されるか、
今後の修業を、その二択から選べる。
地獄は断絶されているが、学びを回す為にも必要な役割でもある。
全世界が滅神によって消される際、ここまでの世界が全て消される。
世界を統括する神々界
こちらでは、始祖神が不在の間は世界神が代行を勤めていた。
50ー60人。
創世神(始祖神)
魂を産み出せる、たった一人(柱)だけの神。
高次元の魂は、パラレルワールドのと繋がれる。
ケイトは『原初の魂』で、神話の神様も含めた上で『一番』創世神に似ていて、創世神から好かれている。
世界分類
パラレルワールド、ただの一枚の紙、すぐ簡単に消せるホワイトボードのようなもの(基本枠組みは残る)
原書ワールド、一冊の本、破って消すことも可能(ダメと判断されれば消される)
神書ワールド、しっかりとした厳重な本、何があっても絶対消されない
ケイトの場合、神書ワールドにいるケイト同士(魂)で繋がれている。
最初、ケイトを生んだ際は「可愛いなあ」ぐらいだったが
神界に至るキップ、永久期限の免許状を得た際、「やっぱりなあー!!」と思われている。
本当は今世は要らなかったが、重要な役割を頂いた。
「はよおいでおいで!」「何があっても何が何でも消させない!!」と、創世神(始祖神)から抱かれている。