第72章 真相
ケイト「そうだ!アスフィにも礼を言わないと!
皆にも!」
たっ!
フィン「////」どっどっどっどっ!
抱き返そうとした僕の手をすり抜け、離れて行くケイトに思わず呟いた…
フィン「これ以上惚れさせて何が望みだ?」震
ケイト「へ?何が?」ぴたっ!←足を止めて振り向く
フィン「この鈍感魔め!!///;
だがそこも(それごと)好きだ!//」真っ赤になりながら机に突っ伏す
ケイト「?????(きょとん首傾)
ただお礼を言っただけなんだけど?
???」腕組&頭捻る
私の人生じゃない。
本人の人生だ、道だ、本人そのものだ。
誰かの勝手で、好き勝手に歪めていいものではない。本人以外が汚していいものではない…
本人がそう決めたのなら、それを尊重して補佐するか、距離を取るか、その二択しかできない。
その意味を、再び噛み締めた…
本人の存在意義を、歪めてしまう。本人が納得しなければ…
だから…伝えるだけ伝えて、変わりたくないなら、そのままでいい。
それごと愛そう…尊重して、慮って、受け入れよう。
だから…他の人が、気負うべき問題ではない。
残念だけど…
それ(気持ち)すらおこがましいほどに…
ありのままに、本人のしたいままに、させなければ、愛する本人でさえなくなってしまう。
すっぱり、自分の気持ちを切ってでも…本人のありのままを、願いを、希望を、尊重する。
愛しているからこそ…(他の)エゴであっては、ならない。
本人が、本人でなくなるよう、追い込んでいってはならない…
何より…本人の為に…本人に、後悔させない為に…
本人が、本人らしく…最期の最期まで、本人の人生を、悔いなく、全うできるように……
本人が、自身で考えて、選んで決めた『生き方』を…
『本人そのもの』とも言える『在り方』を、
それ以外の他者が、勝手な欲や感情からねじ曲げても、歪めてもならない。
改めるにしても、きちんと…本人自身が、自分で決めて、進まなければ
何の意味も持たないし、結果ももたらされない。
だからこそ変わらず、結果はついてこなかった…
そこが、腹を決めたことで、新たに見えてきたものだった。
私は…私も、大事にしよう。
皆から、悔いに思われないように、ちゃんと頼れる所は頼って、
私も、皆も、同じぐらい、大事に出来るように努めよう。