第72章 真相
ケイト「うん…押し付けでは、ダメなんだよね?
私…さ」俯
フィン「ん?」
ケイト「嫌われてもいいから、何されたっていいから…
あの世でも、幸せになって欲しかった。
それぐらい、大好きだった…←辛そうに笑みを浮かべる
でも…もう、やめるね?
私は…どんな選択肢を選んでも、それごと愛することに決めたよ。
たとえその先に、どんな結果が待っているとしても――その結果ごと愛するよ」
涙を浮かべながら、言葉は紡がれて行く。
ケイト「戦うと決めたのなら力になるし、そうでないのなら何もしない。教えもしない。
たとえ、その先がわかっていたとしても…
それが…一番の…私の、やるべきことだったんだ」
神々『その通り!)』拍手喝采
天界の神々、後ろの人(主護霊)まで一緒になって、ケイトへ拍手を頻りに送っていた。
人へ、みだりに、振り回されては、惑わされてはいけないのだと…
たとえその道の先に何が待っていたとしても―それごと愛する
それが、君の決めた道ならば…
フィン「僕も、一助となろう。
君という人生の――伴侶として」微笑
ケイト「うん!お願いね^^」
完全に吹っ切れたように見えた。
その道を害してでも守りたかった、それほど愛していた。
だが、それをやめることは大いなる一歩であり、前進となる…
(地獄落ちする)大好きな人への執着、それを逆手に取った利用を、『完全に』断ち切ることへ繋がるからだ…
ケイト「いずれ来る『大事な人の死』、その覚悟が足りていなかった。
それごと愛すること等出来ないほどに、共に過ごしたいという想い、後悔が強かった。
いて当たり前という現実に、目の前にある時間に、甘ったれてしまっていた。
たとえその先に何があろうと、その道ごと、人生ごと、ありのまま全てを愛する。
それがあってこその、お母さんだったから…腹、決めた。
死なせない為に、力になるのではなく…
愛するものが、『自分(愛するもの)の選んだ道』を全うできるようにする為に…
愛するもののまま、人(他者)に惑わされずに、汚されずに、ありのままのままで…最期の最期まで生き抜いて、死んで…
たとえ死んだとしても、道をもう共に歩めなくなったとしてもっ―!(涙)
それごと全てを愛する、愛し抜くっ!
その死も!道もっ!全部っっ!!」涙鼻水