第72章 真相
ただし最後まで頑張れば、参加賞と順位に応じて賞金もボーナス(願い事)も貰える。
参加賞は失格しても貰える(内容に応じて変わる)、
が、ギブアップした人でも然り。
頑張った時間が長ければ長いほどよりよいものがもらえる。
空中レースの優勝賞金は500万ヴァリス、住民権、家一戸建て、願い事1個まで叶えて貰える。
訳だが、2位以下は…
2位は300万ヴァリス、
3位は150万ヴァリス、
4位は60万ヴァリス、
5~8位は20万ヴァリス、
9~12位は8万ヴァリス、
13位~16位は3万ヴァリス、
17~20位は1万ヴァリスとした。
21位以下は賞金は出ない。だが、参加賞として褒章が出る。
所謂、頑張ったで賞だが…その内容は、
順位が高いほど、頑張れば頑張るほど、願いを叶えてもらえる内容の質が上がるという仕組みだ。
観客席では、球状結界に映し出されて中の様子がうかがえる。
流石に、円柱結界の上部分で見える様子をそのまま投影する仕様にしているので、どちらでも大して迫力は変わらない。
差異は無いようにしている。
精々、観客席からすぐ空中庭園へ行けるかどうか…だったのだが、
それも各所に配置されてあるポータルに触れれば即座に送られるようにも出来ている。
だがケイトや僕は賭けの胴元は決してしないし、関わらないという方針を自ら率先して敢行している。
そこらの匙加減は、好きに、自由に、である…無論、犯罪に関わらない、生活に支障が生じない範囲で;
落ち着ける場所、としても有名だ。
円柱結界の上部分での様子は、内側にいる人達からすれば様子を探れないし見えないし聞こえない。
そもそも人も寄りつかない上、かなり広いから…
円柱結界の周囲部分だけで、面積は76.6平方km×2(円上下2つ)+9.88km*31km(長方形)=459.48平方km。
大阪市(223平方km)の約倍だ。
普段は空中迷宮の形式はタイムアタック型。
空中庭園の地下に作った秘密の入り口から、どこまで深く潜って行けるか。
死んだ時点で入口まで戻され、損傷も全て直され、傷も欠損も何もかも治されるというものだ。
戦わずに隠れながら、という『演習』にも向いているらしい。
軍人達が一般人に紛れて参加し、気配を消しながら無音での移動スキルを身に付ける『修業』としていた。
