第65章 新たな冒険
守るのベクトルが違えば、守れない。
本当の意味で守るには、はき違えるのはダメ。
守るという理由さえ掲げれば全て間違っていないということになってしまっている。
間違っていないと思い態度に示し続けることで、たとえ悪事に関与していようと気付かれにくい。
結果、下っ端は裏でいくらでもどうにでも出来てしまう。
上司が正しいから、間違えても正しいと思わせられると立場を悪用している。同調し増長して悪事(クーデター)へと至る。
対策:トリプルチェック
自分から見て自分はどうか(主観的)
関与した相手から見て自分はどうか(相手の視点)
関り合いのない相手からして自分はどうか(第三者の視点)
第三者の視点から正当な評価をしよう。
そして総合的に分析し、見極められるようにしないといけない。
総括:彼は一部から見ればいい人だが、元敵の仲間と迷惑をかけた人々にとっては悪人。
人数等も含め、総合的に評価するならば悪人と言い切れてしまう。
彼は悪人だが、家族想いで仲間想いの奴だ。
だが、それ以外へ付けた傷や背景は無視する。
正確には…視野が狭く、自分に関することじゃないと軽視しているだけだ。
先のこと、他が抱く傷、怨み…様々なものを見せたとしても、仲間と居場所を優先する。
無論、そこに元敵は含まれていない。力を貸してくれる仲間には含ませても。
傷や背景に関しては…誰に対しても気にして等いない。関心も持っていない可能性が高い。
そこには多分…何があったとしても、力を貸してくれる仲間がいる、という他力本願が強いからだろう。
ケイト「まず…
思い込まず、イメージから決め付けないように。
見極められるようにしないといけない。
どれだけ人の傷に痛み、背景に寄り添え、都合に合わせられるか。
勿論自分のもあるから、それ以外でどれだけ目を向けられるか。
頑張り続けるしかない」
『人として大事なことだから』
ケイト「神様が言っていたのは…
他を自分のことのように思い遣りなさい。
仲間も、違う他も…違う背景を、経緯を、傷を抱く人だ。
家族のように、大事な人と幾重にも繋がっている。全人類にまで…
いくら他人でも…その傷や背景、都合…その心まで軽視し、犯してはならない。
どれだけ大事な人を守る為であっても、他を貶めてはならない。
貶める大義にはなり得ない。
