第63章 新たな来訪
小狼達にとって…
現在→次の世界へ移動→私と出会い助ける→小狼達が移動、礼を言うしか出来なかった
私にとって…
小狼達がいる世界へ移動→不審な目を向けられる中、助けられる→終末神討伐→世界を移動することを聞き駆け付けるも礼を言う以外できなかった
つまり…私と出会ったのは…
私にとっては過去のことでも、小狼達にとっては未来!!?;
そう情報が整理された中、未だ頭を抱える私の方へ向いたまま5人は頭を捻っていた。
「どうしたのかなあ?」
「さあな。
それよりも最新刊を買いたいんだが…ちょうど発売日だろ?」
「あー…「マガニャン」だっけ?」
小狼「それよりも…ここは泳いだりするところのようですけれど、まずは出るとしてもどうすればいいんでしょう?」
姫「あの人に聞いてみた方が…いいと思う」
「先に遊びたーい!」
「ホントにてめえは!!」
「キャー!!こわーい!」
「きゃー!」
「おちょくってんじゃねえ!てめえらああ!!」
ギャーギャーと盛り上がる中、小狼が話しかけに来た。
小狼「あの…俺達のこと、知っているんですか?」
ケイト「はっ)う、うん(頷)
モコナ
ファイ
黒鋼
小狼
サクラ、でしょ?」
それぞれ指差しながら呼び掛け、説明した。
ケイト「「マガニャン」って雑誌に連載されてる忍者漫画が好きなんでしょ?
この雑誌はどこの国(世界)に行っても読めるけど、形状は巻物だったり、分厚い本だったり、和とじだったり様々で、絵柄も国によって違うらしいし」
ファイ「わー…本当に知ってるみたいだね」
黒鋼「んなすぐに信じられるか」きっぱり
モコナ「黒鋼かたすぎー!もぉ!」
黒鋼「知るか。用心に越したことはねえだろ」
ケイト「うんうん、私もそう思う。
何かあってからじゃ遅いし、まず情報が一番必要だよね。
私も初対面で何で守ってくれたのか不思議だったし…」
『?』首傾げ
モコナ「どういうこと?」
ケイト「んっと…これは推測なんだけれど…
お前達が次の世界に行った時、多分…過去の私と出会うと思う。
黒い闇の化身、終末神を浄化して回る私にさ」
『!』瞠目
黒鋼「どういうことだ?」
ケイト「助けられたってこと、過去の私が」
ファイ「んー…つまり、俺達の未来を知っているってこと?」
その問いに、私は黙って頷いた。