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妖魔が巣くう街

第6章 本編の章 鹿島神社陥つ


みかるは、式神を使い道倉神社へと急いでいた。
道倉神社には、自分をりっぱな巫女に育ててくれた祖父や両親がおり、病弱な妹のひかりがいるのだ。
神社のことは、勿論だが家族の安否も大事なのだ。
みかるは、霊感があり何かを先読みする事がありその、先読みが稀に当たることがあるのだ。
みかるが、今考えている事は両親達の死である。
みかるが、考えていることは両親達はもうすでに、何者かの手にかかり絶命していることだ。
みかるは、この考えが当たらないことを切に願い道倉神社へと急いでいた。
「着いた」
紅蓮の炎に焼かれている道倉神社がみかるの目に映った。
みかるは、上空より道倉神社に侵入してのそのまま本堂へ入り込んだ。
「お父さん!」
みかるは、床に倒れている男性に駆け寄ってきた。
「お父さん、一体何があったの?」
父を抱き起こしみかるが父に尋ねた。
「み、みかるか・・に、逃げろ・・・」
みかるの父は、そう呟くと息を引き取った。
この後、みかるは祖父・母の亡骸を見つけたが妹のひかりの姿だけは見つかることは出来なかった。
火災は、社務室で起こり本堂や裏本堂への飛び火は免れた。
「お、お父さん・・逃げろってどういう事?」
みかるは、父に問いただした。
「ねえ、おじい様やお母さんにひかりは何処に居るの?」
みかるは、尋ねた。
「父や、みかりはもう助からない・・がひかりはわからない。」
とだけ、みかるに伝えるや息を引き取った。
みかるは、本堂を歩き横たわっている母のみかりと祖父雅夫の亡骸を見つけた。
「おじいちゃん・・お母さん」
二人の亡骸をみながら呟いた。
「誰か来る。」
みかるは呟やいた。
「誰だね、君は?」
本堂に入ってきたのは、40歳ぐらいの男性刑事だった。
「私は、道倉みかる・・この神社の娘です。」
みかるが刑事に名乗った。
「火事が起こった、6時25分ごろ君は何処にいたんだ?」
刑事がみかるにアリバイを聞いて来た。
「私は、今まで天野神社に居ました。」
みかるは、自分のアリバイを証言するや刑事は部下にみかるのアリバイの確認を取らせた。
「そうか、わかった」
刑事が呟いた。
「貴方のアリバイは、成立したよ。」
刑事がみかるに。
「あのう、12歳ぐらいの女の子を見かけませんでした?」
今度は、みかるが刑事に尋ねた。



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