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イケメン戦国 安土城の居候

第21章 富山城、再び


信長も考えている事を2人に伝える。


『直美を元の時代に帰す気はなかったが、本人がそれを望むのならその意思を尊重するつもりだ。いつ何が起こるかわからぬこの乱世より、戦のない平和な未来にいた方がその身は何倍も安全だろう』


信長のこの意見に謙信も佐助も同感だった。


『佐助、ワームホールというのはいつどこに現れるのだ?』


謙信からの問いに佐助の表情が曇る。


『それなんですが…観測によると次は3日後の本能寺跡地に出現の予定です』


それを聞いた信長の表情か険しくなる。


『安土に戻っている時間はないな。目を覚ましたらすぐ本人に意思を確認する。返事次第ではすぐにでもここを発たねばならん』


それからしばらく誰も何も言葉を口にせず、広間に静かな空気が流れた。


信長は何かを考えたまま立ち上がると直美の部屋へと戻っていった。
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