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審神者になった華

第1章 本編00~19


「OK.料理はもう出来てるから皆の分持ってってやってくれ」
「分かった」
「これ、お願い」
「これだね、了解」

私は料理の乗ってる器を2人に渡して持って行って貰った。
あ、そうだ

「政宗、成ちゃんさっきの大太刀、ご飯前に付喪神になるか見てみるけど」
「「見る」」
「ん、わかった」

小十郎さんは頭抱えてたけど、気にしなくていいのに。


「というわけで、ご飯前に大太刀、披露します」

食卓のある広間に行ったら黒羽も雹牙も戻ってきてたので食べる前に披露しちゃうよー

「?お市様、今日は出陣の予定は無かったのでは?」
「畑・・・は出来てましたし、馬小屋も綺麗でしたよね?」

うん、保護者の言いたい事も分かります、だけどね。

「この子、政宗が爆走先で、敵と交戦して拾ったって・・・」
「大太刀拾うとか、どこまで行ってたんですか」
「片倉殿は止めなかったのか」
「済まねえ、馬指導始まる前に単独で出られてしまった」
「まあまあ」

政宗と成ちゃん若干引いてるからそんな阿呆を見る目で見ないであげて?


よいしょっと、とりあえず1振りだけなので頑張って手で引いてみたら
目の前に現れた子・・・大太刀だよね?子供?

「That's impressive」
「へぇ・・・可愛いねー」
「これが付喪神化・・・」

小十郎さんのお家神職だものね、考え深いものでもあるのかな、やっぱり
神社は神に仕える者だからね。

「きみのお名前は?」

周囲の、私達をきょろきょろと見回してた小さな子に問いかける

「お姉さんが主?僕は蛍丸って言いまーす」

可愛く敬礼するポーズで挨拶してきた蛍丸にかなり萌えてます。
なんだこの可愛い子は、大太刀背負ってるのに140cmくらいの小さな子。
これぞギャップ萌えですか?

「姫様・・・」「お市様・・・」

2人の言いたい事はわかってます!「またか」ってやつでしょ。

「ご飯前だったの?おいしそう」
「蛍丸の分もあるよ、一緒に食べよう?」
「!はーいっ」

私の座る場所の横に呼び呼びしたら刀とか武装を脱いでちょこちょこと来て座る。

「はい、蛍丸。いただきます」
「いただきまーす」

その私と蛍丸の光景を皆ほのぼのと見てて恥ずかしかったけど
新しい子が来て良かったね。
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