第1章 幼少期
事情を話したらはぁ~と深い溜め息。
いつからこんな心配性になったんだ雹牙さんよ
「自分の立場を理解しろ」
こつんと小突かれて共に広間に向かう事に。
あれ?雹牙のその服装、一緒に出席するの?
「信長公が俺と黒羽にも参じろ、と
恐らくお市様の護衛だ。後に控えておくつもりだ」
「二人は市の家族だものね」
にこりと笑って告げれば眉間に皺が寄って微妙な顔をされた。
まだ忍だから・・・と抵抗あるのかな、兄さまグッジョブ。私は大喜びだ。
気分はルンルンと、雹牙の着物の袖を引っ張って黒羽も待ってるであろう広間に向かった。