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アビスの先にあるものは…

第1章 大穴の街オース


『約1900年前のこと、南海ベオルスカの孤島に巨大な縦穴が発見された。
直径約1000メートル深さは今でもわかっていない。
特殊な力場が地上から観測を拒んでいるのだ、

観測は人によって行われた

深部から電報船を飛ばし 地上に大穴の様子を届けたのだ、

その不可思議に満ちた姿は一攫千金を狙う様々な冒険家を呼び寄せた。

大穴に挑むかれらか《探窟家》と呼ばれるようになる頃表層部の拠点は 穴を囲うほどのものとなっていた。

やがてできた街が今我々のすむオースの原型と伝えられて…あれ?キユイ寝ちゃった?』
リコ)むっ!ラル!ラル!みてみて!ツチバシのヒナがいる!わっ!何あのでかいの!ツチバシたべちゃった!
『え!?』
リコは私に手招きをするもまた望遠鏡…なのかな?をまたいじり始める

リコ)あ…あんな奴見たことない!どこ…?…!いた!いたよ!お…おおっ!ツチバシの反撃始まった!みてみて!
『ふぇっ…おおっ!すごいすごい!』
リコ)ね!すごい!ツチバシやれ!食らいつけ!食らいついてけ!
『おおおっ』
ラフィー)何か面白いものでも見えたの?ラル、リコ?
リコ)おばさま!すごいんですよ!
『すっごい大きいとりがいて!』
ラフィー)よく飽きないねぇウチのじゃせいぜい深度300メートルしかみえないでしょ?
リコ)いえいえ飽きませんよ!ここツチバシの巣も見えるんですよ!
『他にも色々見えるよね!』
私とリコが跳び跳ねながら話すとラフィーさんはケラケラと笑う。

ラフィー)あははははっ!あたしはラルとリコを見てる方が飽きないけどねっ!
そう言ってるラフィーさんの手には手紙が乗せられている。それにいち早く気づいたのはリコで、

リコ)!ハボおじさまの手紙…どうでしたか?
ラフィー)ん?そうねぇ…ハボはね…きまから第二層の《逆さ森》まで行くんですって
リコ、ラル)おお!
ラフィー)どんなところなんだろうねぇ。
リコ)すごいんですよ!木も草も全部逆さまに生えてるんです!
『それですぐ下の雲海から霧が登っててまるで逆さの滝みたいなんです!』
ラフィー)あれ?見てきたように詳しいわね?
リコ)えへへっ私達も《白笛》目指してますんで!ねー!
『ねー!』
ラフィー)…そうだったね
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