第3章 大切な二つの贈り物~二つで一つ~
結局何がいいか決められなくて、朝行く前に下見してきて欲しいって言われたんだっけ・・・。)
去年は晴れ着と髪飾り、2歳の時は“積み木”とか言うものを作ってもらって挙げた。もう時期4歳と言う一番悩む年頃だと家康は思いながら市を見て歩いた。
(そう言えば、あの人からも何がいいか聞いておくように言われてたっけ。)
“あの人”とはもちろん信長の事
歌恋の事を養子にとり、家康との婚姻関係を結ぶのに後ろ楯となった事で子ども達の事は『孫だ』とか言い出し完全なじじバカ振りを発揮している。
歌恋にもなにかもう一つ位贈り物をしたい。お揃いの茶碗は家族4人分にした。
そして、クリスマスには間に合わないかもしれない。
だから、歌恋だけのもの、を何か贈れないか考えていた。
ふと色々一人で考えながら歩いていると、装飾品を扱う出 店の前で足が止まった。
家康が店の中に入ると・・・
店主『いらっしゃいませ。これはこれは徳川様では無いですか!』