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【ハイキュー!!】happy ignorance R18

第1章 worng perceptions


席は…と、後方に視線を移した瞬間に固まってしまう。

「うわぁ…凄い綺麗な子だね、ツッキー。」

普段から煩い山口さえも、思わず息を漏らすような言い方になっている。

でも、僕の方がもっと重症だ。
思いがけない出来事に声も出ない。

これまで生きてきて、人にこれだけ魅せられた事なんてない。
しかも、初対面で。
まだ、口すらきいていないのに。

窓際にサラサラと長い髪をなびかせた女の子が座っている。

誰と話すでもなく、キョロキョロと周りに視線を巡らせている様子は、小動物か何かのような愛らしさだ。

そして、周りも彼女の際立った雰囲気が気になってはいるが、その容姿を前に話し掛けるのに足踏みしている。

高嶺の花…なんて言葉が、こんなにピッタリ来る場面初めて見た。

皐月さん。
僕の後ろの席だ。

いつまでもここで固まってる訳にも行かないから、軽く荷物を持ち直して自分の席に向かう。

彼女は…どんな声で話すのだろう。
どんな顔で笑うのだろう。

本当に自分らしくない事ばっかり考えている。

今まで、女の子への興味がそれほど強い訳では無かった。
むしろ、女子特有のノリとか…そういうのは煩わしいとさえ思っていた。

だから、こんな事…予測出来る訳ないでしょ。
僕が一目で女の子に恋するだなんて…。
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