第4章 異変
※R15
そらまあ、気づきますわ。
最初は寝始めた私に、何度かキスする程度だった。
でも髪に、頬に、耳に、首筋に――肩にとキスしたあたりから、だんだんと熱が入ってきた。
暗闇の中、デカい手が服の中に忍び込む。
極力私を起こさないよう、そーっと上着の中に潜り込み、背中のホックを外した。
『ん……』
違和感に身じろぎするとビクッという感じで動きを止めるけど、私が起きないと知ると、胸をゆっくり弄り出す。
多分、本当にちょっと触れるだけで終わりにするつもりだったんだろう。
でもいつの間にか動きが大胆になっていく。合間にキスをしながら、胸を弄り、やがてすそをまくって胸を完全に露出させ、乳房に口づける。
そうなると完璧に辛抱出来なくなったのか、腰からするっと手が下着の中にもぐり、お尻の形をなぞり出す。
私が身じろぎするたび、手が止まるが私が起きそうにないと分かると、また手が動く。
まあさすがに途中から起きてた。
疲れていたから、すぐ寝ちゃうと自分でも思ってた。
なのに、思ったより疲れていなかったのだ。
コタツでの昼寝で回復するほど、私って丈夫だっただろうか?と思いつつ、寝たフリをした。
何か恥ずかしいというか、気まずくて。
そういうわけで、パジャマのズボンを下着ごと脱がされても、どうにか目を閉じた。
お尻をなぞっていた手が、そのまま下に、局部を弄り始めても耐えた。
クラウスさんの息が荒かった。
キスをし、抱き寄せ、胸を愛撫し、肩にキスを何度もする。牙を立てかけては、かろうじてという感じで留める。
『ん……』
反応しないつもりだったのに、気がつけば秘部が愛液を出し始めている。案の定、クラウスさんは指を動かし、反応を引き出そうとするかのように、音を立てて指を奥に沈ませた。
『んー……』
起きかけている、という声を出し、クラウスさんに引いてもらおうとした。
でも手が止まらない。
耳朶を軽く噛まれ、愛液を指に絡め、熟れた部分やその奥をグチュグチュとたどられる。
もう本格的に脱がそうとしており――限界だった。
「クラウスさん!」
クラウスさんの腕を振り払い、起きましたとさ。
「カイナ……すまない! 無意識に……。気の緩みが出てしまったようだ」
嘘つけ。完全に確信犯でしょうが!!