【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第4章 roasting
「これでよし、と…!!」
膝の少し上、腿の中程を持っていた襷できつく縛った。
これで否応なしに足の動きは制限されるし、膝下しか動かない!
元の世で、何かの漫画で見た事がある気がする…のを、ふと思い出した方法だ。
その登場人物も確かガサツで、茶道を練習するのにこうしていた――
試しに何歩か歩いてみる、うん、いい感じ!
次はそのまま腰を下ろして、正座の体制に――
「わ、わっ…!!」
うまく足が捌けず、そのまま畳に突っ伏した。
多分情けない格好だろうな、と自覚して…ぷしゅっと力が抜けたように、ずるずると崩れ落ちる。
今まで気を張っていたから気付かなかった、けど…色々な所に無駄な力が入っていたようで、節々が痛い。
「なんだか、疲れたなぁ…」
心も体も、気付かないうちに随分疲れてしまっていたようで。
目をきゅっと閉じると、間もなくゆらゆらと視界が揺れ、微睡みに飲み込まれていく――