rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
「はぁ・・・んぁ・・ア・・・ッ」
名無しの耳元で響くずっしりとした声は、けたたましさを思わせるに相応しかった。
太ましいその音が喘ぎを漏らすと、鼓膜が震え、耳の奥がぞくぞくとしているような感覚に陥る。
果てて間もない身体には、ゆっくりと余韻に浸る時間がきっと必要だろう。
が、当然シルバーはそんなゆとりを彼女に与えることはなかった。
自身もまた抑えられなくなっていた想いを抱き、名無しをただただ、欲望のまま組み敷いていたのだから。
「や・・あ・・・、ん・・あッ!」
「なぁ・・・これが終わったら・・オレの部屋に来るよなァ?」
「ッ・・、・・・あ・・」
「ああん?聞こえねえよ・・・」
「・・っ・・・く、・・からッ・・・!あ・・」
「ハハ・・ッ!だよな・・・っ。帰ってもたっぷり可愛がってやるからな・・?オレの可愛い名無し――?」
「・・・ッ・・――」
切れていなかった、二人を繋ぐ部位。
シルバーの律動によってまた再開されると、名無しも同様に嬌声を上げた。
動かれることは分かっていたけれど、そのあまりの激しさには、か細く残っていた余裕を吹き飛ばされるほどだった。