夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第4章 wish
「なに?ほんとにキスしてると思ったの?」
相葉さんが驚いて俺を見た。
「だって、ふたりいつもいい感じじゃん…」
「え?どこが?」
大野さんも驚いてる。
「翔さん、いつも大野さんのこと助けてるしさ、表情だって大野さんといるとき穏やかだし」
「あ~、でもそれは仕方ないんじゃないの?リーダーほっといたら番組収録中何も話さないじゃん?それに表情が穏やかって誰といるときと比べてるの?」
潤くんが優しく微笑んで俺を見る。
「え、あ、えっと…俺?」
「じゃあしょうがないよね?ニノといたら穏やかでなんかいられないでしょ?翔ちゃん」
「まあ、そうだよな…意外と鈍感だしなニノ」
「ほんと意外だったよ、誰よりも鋭い感覚持ってるのにさ…これじゃ翔くんも悩むよなぁ」
「翔くんも押さえてるんだろうけどバレバレだしな」
「だよねぇ、見ててスッゴく分かりやすいのにさ、なんで気が付かないんだろうね?」
「人の事は見れても自分の事は見れないし、基本自分の事ちゃんと評価してないでしょ」
「成る程ね、それで大ちゃんと翔ちゃんの仲疑っちゃったんだ」
なんだなんだ?3人して誰の話をしてるんだ?
翔さんの方を見ると少し俯いて頬を紅く染めていた。