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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




途端に店内が、ざわめきだす。

他のメイドのコ達も、アイドル君に釘付けだ。

私はドキマギしながら、メニューを渡す。

メニューに視線を落とす彼の、長いまつげ。

サラサラとしたピンクの髪。

………こんなカワイイ男のコ、ほんとにいるんだあ。

私は、彼から目が離せなかった。

それは、他のメイドの女のコ達も同様だったようで………。



「なんか………さっきから、すっごい視線、感じるけど。俺達、どっか変?」



アイドル君、周囲の気配を感じ取って、そう言いながら、周りを見渡して首を傾げる。

メイドのコ達は、キャー、なんて歓声を上げてるし。

どっちが、おもてなししてるんだろう………。

なんて。

私まで見とれてどうするのよ!



「あ、ご主人様がアイドルみたいだから、メイドの私達もドキドキしちゃってるんです!」



平静を装いながら、私が言うと。



「え、俺が?」


驚いて、さらに大きくなる瞳。

か、かわいすぎるっっ。

なんだか本当にアイドルに会ったみたいで、テンションが上がってしまう。



「………ふーん。そうなんだ。でも、リリカちゃんの方がもっと、ずっと、カワイイよ?」



その、大きなキラキラの瞳で、私の顔を覗き込み、そう言うアイドル君。

………ヤバイッ。

あまりにもアイドル君の瞳がまぶしくて、クラクラする。

立ってられるかな………。



「貴様、よくも恥ずかしげもなく、そんなことが言えるな」



メガネのツルをクイッと持ち上げて、真面目君が冷静な声で呟く。

おっと。

………今ので、現実に引き戻されたわ。



「えー、だってほんとのことだもん、ね、リリカちゃん♪」



そう言って、また、満面の笑顔を向けられて。

私は、もう、なんて答えていいか、わからなくなっていた………。







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