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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「………ヴィス、レイヴィス?」


名前を呼ばれて、ハッと我に返る。



「あ、ゴメン、どこだっけ?」


慌てて教科書に視線を落とす。

………全然聞いてなかった。まったく頭に入ってない。



「もう時間だから終わりだよって………珍しいね、レイヴィスが時間を忘れるなんて。補習も上の空だったし。もしかして、何か悩み事でもある?」


ズイっと机の上に身を乗り出して、顔を覗き込んでくる。



「いや、別に」


………近い。その距離感にいたたまれなくて、思わず顔を逸らす。



「そっかぁ」


あからさまにガッカリした様子のマイン。

冷たくあしらい過ぎたかもしれない。



「ちょっと疲れてるのかも。せっかく教えてもらってるのに、悪い。明日はちゃんと………」


「疲れてるの?じゃあ、これ!」


マインは、鞄の中をゴソゴソと探り、カラフルな小さい缶を取り出した。蓋を開けて、キャンディーの包みを一つ差し出してきた。



「アメ?これから楽器弾くのに、口に入れておくわけにはいかないから」


「ううん、チョコレートだよ。だから、すぐ食べ終わるよ。中にね、アーモンドが入ってるの」


ニコニコしながら、でも有無を言わせないといった調子で、強引にチョコレートを手の中に押し込んできた。



触れる、指先―――。







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