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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




そして、今。進路指導室の前―――。

初めての補習の時も、こうして、このドアの前に立ち、今と同じように一呼吸した。

補習なんて面倒だ、毎回そう思いながら来ていたはずなのに………いつのまにか、この時間を心待ちしている自分に気づく。

勉強に来てるのだ、楽しいわけがない。それなのに、どういう心境の変化だ?
マインは、教師になりたてだというのに、思っていた以上に教え方がうまい。この調子だと、両科目とも満点を取る可能性だってありえる。

『わかる』が実感できると嬉しいものだ。だから補習を受けることに充実感がある。多分、そういうことだ。





コン、コン。


ノックとともに、ドアを開ける。

部屋の中で発せられたマインの短い返事が、かき消された。



「いつも早いね」


奥の席に座っていたマインは、顔を上げて笑顔を見せる。

その顔は、一点の曇りもない、眩しい太陽そのものだ―――。



………って、何だ、この例え。太陽のような笑顔って、どこからそんな発想になるんだ?

ガリガリと、かきむしるように頭をかく。







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