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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




なるべく目を合わせないように、やり過ごそうとする。

それなのに、マインから話しかけてきたのだ。



『どこ行くの?』

『宿舎に忘れ物』


会話はこれで終わりだ。そう思っていたところに―――。



『あ、私はね、リアリンマートに買い物に行ってきたとこで………』


そうやって、聞かれてもいない言い訳を始めたのだ。

焦っていることを悟られないよう必死な様子が伝わってくる。男子宿舎から出てきたことをなんとかごまかしたいのだろう。



面白い―――。

つい、イタズラ心が湧いてきた。

すれ違ったばかりの足を止めて、向き直る。

あっと短く声を上げ、目を見開いているマイン。



『リアリンマートに行ってきたんだ?それで?何買ったの?』


意地悪く質問してやる。



『えっと』


眉尻が下がり、目が泳ぎだす。自分で言い出しておいて失敗したと思ってるようだ。

慌てて片手をスカートのポケットに突っ込み、うっ、と小さく呟いている。そして今度は、胸ポケットに差しているボールペンを手にして顔をしかめる。

からかい甲斐のあるヤツ―――。

と、慌てふためいた表情に、急に不安な色が浮かんでいく。

脅迫でもされるんじゃないかと思ってるのか?

ちょっと度が過ぎたかも。








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